「辛子明太子さえあれば、ご飯何杯でも食べられる!」という人は多いのではないでしょうか?
かくいう私もその一人です。
しかし「明太子やタラコを食べ過ぎると痛風になる」なんて話もよく耳にします。
怖いですよね、痛風。
30歳越えると怖くなるのは、痛風と嫁さんぐらいです(苦笑)
本当に辛子明太子は痛風と因果関係があるのでしょうか?
健康への影響は如何なものなのでしょうか?
注目してみたいと思います!
参考
- たらこと明太子と辛子明太子の違い|由来から考える本当の意味
- 甘酒の美容&健康効果とは|体に嬉しい栄養がいっぱい!
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魚卵にはプリン体が多い?
明太子のような魚卵には、痛風の原因となるプリン体が多く含まれていて、痛風の原因になるという話をよく耳にします。
プリン体が痛風の原因になるわけではなく、プリン体が体内で分解されできる【尿酸が痛風の原因】となります。
食材のプリン体量は、その食材に含まれる細胞の数に多いほど多くなります。
例えばイクラ一粒と鶏卵一つに含まれるプリン体量は同程度と言われています。
これは、それぞれ一つの細胞とみなすことが出来るからです。
さらに言うと、プリン体は細胞の中でも特に『細胞分裂が盛んな部位に多く含まれる』と言われています。
生物においてもっとも細胞分裂が盛んに行われるのは、生命誕生までの間。
例えば卵や卵子自体は一つの細胞ですが、生命誕生までの間に何万兆、何十万兆という数まで細胞分裂を繰り返しますよね。
このような細胞分裂が盛んな卵にはプリン体が特に多く含まれるのです。
明太子やイクラのような魚卵は、その小さな卵を沢山食べることになるので、プリン体の過剰摂取になってしまうのです。
しかし、健康体の人はそこまで気にする必要はありません。
実際のところ、魚卵に含まれるプリン体量は特別多いわけではないからです。
例えば明太子100gあたりのプリン体量は159mg。
健康食の代表格である鶏ささみは154mgで、そのプリン体量は明太子とほぼ一緒です。
魚卵である明太子が特別多い訳ではないのです。
『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』では、食材100g当たりのプリン体量によって、以下のように区分しています。
- 300mg以上 プリン体が極めて多い食材
- 200~300mg プリン体が多い食材
- 100mg以下 プリン体量が少ない食材
この区分で見ると、辛子明太子のプリン体含有量は、決して多いわけではなく、普通であるということがわかります。
※痛風などの健康上の問題がある人は、一日に摂取するプリン体量の目安を400mgとしているので、そういった人にとっては明太子のプリン体量も、決して少ないものでもありませんが・・・
カロリーや栄養は?
カロリーや栄養素についても見ていきましょう。
辛子明太子のカロリーや栄養成分を、同じくご飯のお供として人気の納豆と比較してみます。
納豆と言えばダイエット食としてもたびたび取り上げられる食材ですが、果たして辛子明太子は納豆に勝てるのか?!
辛子明太子100g
- カロリー126kcal
- タンパク質21mg
- 脂質3.3mg
- 炭水化物3mg
参考
- たらこと明太子と辛子明太子の違い|由来から考える本当の意味
- 甘酒の美容&健康効果とは|体に嬉しい栄養がいっぱい!
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納豆100g
- カロリー200kcal
- タンパク質16.5g
- 脂質10g
- 炭水化物12.1g
カロリーと三大栄養素で比較すると、明太子は納豆よりも低カロリー/高タンパク/低脂質で、全ての栄養素において健康的な食べ物に思えます。
唯一、炭水化物が少なく負けています。
ですが、納豆や明太子を食べる際は、ご飯と一緒に食べることが多いですから、問題はないでしょう。
明太子の方が健康的で、ご飯のお供としては理想的な食材だと言えますね。
、、、と言いたいところですが、実は大きな落とし穴があります。
それはズバリ塩分。
納豆100gあたりナトリウム量は1mgであるのに対して、明太子は2200mg
ゆうに2000倍超えの高塩分です(汗)
一食に食べる量にもよりますが、高塩分な明太子を食べ過ぎるのは、流石に不健康と言わざる得ません。
塩分は怖いけど有用な栄養素も含んでいる
辛子めんたいこに含まれる栄養素の中で特徴的なものとして、DHAやEPAなどがあります。
どちらも魚に多く含まれている栄養で、明太子にもたくさん含まれています。
DHAの効果は脳の活性化を促し、EPAには悪玉コレステロールの減少させる働きがあると言われています。
魚を食べると頭が良くなると言われているのはDHAの効果です。
まとめ
明太子=プリン体=痛風という考え方が世間では広まっていますが、辛子明太子を食べるときに気にすべきは、プリン体よりもむしろ塩分です。
明太子を食べる際には他のメニューの塩分を控えるなどの注意をしましょう。
しかし、何でこうも美味いものは不健康要素が付きまとうのか・・・(笑)
塩分を気にせず、思い切り食べ尽くしてみたいものですね。
参考
- たらこと明太子と辛子明太子の違い|由来から考える本当の意味
- 甘酒の美容&健康効果とは|体に嬉しい栄養がいっぱい!