最近では黒ビールも馴染みが深くなったように見えます。
反面・・・
「黒ビールってなんなの?なぜ黒いの?普通のビールとの違いは?」という声も多いですよね。
「よく分からないので手が出しづらい…。」そんなあなたのために黒ビールの疑問を解消したいと思います。
ということで、
黒ビールはなぜ黒いのか|普通のビールとの違いは味わいに加え・・・
をお送りします。
黒ビールの正体とは
今や缶ビールでも「黒」や「ブラック」と表記された商品を多く見かけます。
しかし一体、黒ビールとは何なのか…?
その定義は「ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則 第4条(特定用語の表示基準)」に明記されています。
以下が原文です。
「(3)黒ビール及びブラックビール 濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビールでなければ、黒ビール又はブラックビールと表示してはならない。」
引用元:ビールの表示に関する公正競争規約及び施行規則 第4条(特定用語の表示基準)
何かふんわりし過ぎてよく分からないですよね。
ポイントは「濃色の麦芽」という部分です。
これが黒ビールを黒くしている理由なのです。
では一体「濃色の麦芽」とは何なのかと言えば、高温でローストして焦げた麦芽のことを指します。
つまり「焦げた麦芽」を使用し、黒く濃い色になったビールを黒ビールと言います。
黒ビールがなぜ黒いのか。
それは「焦げた麦芽(濃色麦芽)の色」なのですね。
しかし、黒ビールは濃色麦芽だけを使用している訳ではありません。
ローストしていない麦芽(淡色麦芽)に濃色麦芽を混ぜて作ります。
また、濃色麦芽にも種類があり、ローストする温度や方法によって「カラメル麦芽」や「クリスタル麦芽」、「チョコレート麦芽」や「黒麦芽」などになります。
混ぜ込む濃色麦芽の種類だけではなく、割合によっても黒ビールの風味や味わいが変わって来ます。
なんとも奥深い世界ですね。
黒ビールの味の違いは
普通のビールと比べると味はどうでしょうか。
それぞれの商品で、もちろん違いはありますが・・・
全体的に黒ビールの方が香ばしくコクや深みを感じることが多いです。
飲む際の温度も黒ビールは少しぬるいと感じる10℃前後が適温とされています。
この少しぬるい温度が香りを際立たせ、コクもたってくるので、より味わい深くなる訳ですね。
また、黒ビールは普通のビールに比べて炭酸が弱めという特長もあります。
黒ビールに合うおつまみは
そんな黒ビールと相性のいいおつまみと言えば・・・
ナンバー1はスモークチーズ!
薫製された香りがとっても合います。
なんですが・・・ちょっと気分を変えたい時は「チョコレート」で一杯。
意外や意外…。
黒ビールとチョコレートって実は合うんです。
チョコレートを口の中で少しだけ溶かし、その後に黒ビールをチビリチビリ。
普通のビールのイメージだとチョコレートなんて合わなさそうですが、だまされたと思って、一度チョコレートをつまみに黒ビールを飲んでみてください。
絶妙にマッチして、病み付きになる事間違いなしです。
私のお気に入りチョコはキャドバリーの「フルーツ&ナッツバー」。
甘めのミルクチョコレートバーの中にドライフルーツとナッツが入っているんですが、これを少しずつ食べながら黒ビールを頂きます。
口の中に広がる甘〜いチョコレート。そこに苦みの効いた黒ビールを投入し、舌で転がし味わう。
そして香りが鼻に抜けたら最後にゴクリ…。
意外かもしれませんが、絶妙にマッチするんですよ。
おすすめの代表的黒ビール「ギネス」
そんな黒ビールの中で世界一有名なのが「ギネス」。
中でも「ギネス・エクストラ・スタウト」はギネスを代表するビールなのに、自宅でも飲む事が出来る嬉しい黒ビールです。
飲む時は必ずグラスに注ぎましょう。
そうすれば、気品溢れる美しい黒がグラスを満たします。
そしてその上に鎮座する泡。
そう、このクリームのような泡もギネスの魅力のひとつ。
とても口当たりがよく、それでいてしっかりとした存在感です。
さらに訪れるローストされた麦芽の香ばしさ。
わずかですが、熟れた果実のような香りもするんです。
そして一口…。
とっても濃い!
さらにコクはしっかりとあり、じんわりとした苦みとほのかな甘みが口の中で広がります。
また、なんと言うか、芳醇な発酵した旨味がこれらの味わいにひとクセ与えてくれるんです。
このクセも「ギネス・エクストラ・スタウト」の魅力のひとつなんですね♪
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ギネスビールの味と特徴は?アイルランド生まれの旨いヤツ!
まとめ
今まで普通のラガービールだけを飲んできた人からすると、香りや味わいなど驚く事が多いかもしれません。
しかし、飲んでいるうちにそれらがたまらなく美味くなるんです。
秋の夜、冷蔵庫から「ギネス・エクストラ・スタウト」を取り出して、しばらくテーブルの上に置いておきましょう。
その間に読む本を選びます。
適温になったら、お気に入りのグラスに注いでください。それから、グラスの隣にはお気に入りの本とチョコレート。
その後は、長い夜をゆっくりとお楽しみ下さい♪