私、普段はビールや焼酎ばかり飲むのですが・・・
寒い季節には、やっぱり熱燗が飲みたくなりますよね。
そんな熱燗を楽しむ為に欠かせない酒器が【徳利(とっくり)】です。
でも・・・
「たまにしか使わないし、むしろお店でしか徳利で飲んだことがない!」という方も多いのでは?
私も自宅では年に2~3回しか使いませんし(汗)
正しい使い方がわからない!とお嘆きの方へ、今回は、
徳利使い方知識まとめ|洗い方から注ぎ方のマナーまで「注ぎ口に秘密」が・・・?
をお送りします。
徳利の使い方
徳利の基本的な使い方は、「徳利にお酒を入れて、お猪口に注いで飲む!」というものです。
この辺りは、お酒を飲む年代の人なら常識ですよね^ ^
ただし、熱燗を作る時には、いくつかポイントがあります。
熱燗を作る方法2つ
熱燗を作る方法は、湯煎と電子レンジの2つがあります。
湯煎で作る方法
- 鍋でお湯を沸かす(徳利を入れた時に半分程度浸かる量)
- 徳利に9割程お酒を入れる
- 徳利の口をラップで蓋をする
- 沸騰したお湯に徳利を入れ、火を止める
- 2~3分したら徳利を取り出し、徳利の底に指を当てて、熱さを確認
- まだ足りなければ、もう少し湯につける
レンジで作る方法
- 徳利に9割程お酒を入れる
- 徳利の口をラップで蓋をする
- 電子レンジに入れ500W20秒ぐらいチンする
- 徳利を取り出し、軽く徳利を振るようにして温度を均一にする
- 好みの温度になるまで3~4を繰り返す
熱燗を作るおすすめの方法は圧倒的に湯煎!
湯煎とレンジについて紹介しましたが・・・
どちらがオススメかと言えば、熱が均一に伝わり易い湯煎の方です。
レンジの場合、手軽なんですが・・・
どうしても、不均一に温まってしまうのが難点なのです。
また、どちらもじっくり温めるのではなく、短時間で温めることが重要です。
あまり時間をかけすぎると、酒の風味が飛んでしまいます。
ラップをするのは風味を飛ばさないための工夫です。
そして、慣れていないと見落としがちなのが、お酒の量です。
徳利に9割程のお酒を入れると説明しました。
しかし、これ以上あまり入れる過ぎると、熱燗を作る際にお酒が溢れる惨事となります。
というのも、お酒は温めると、体積(量)が増えます。
お酒に限った話ではないのですが、世の中の物質は加熱すると、熱膨張と呼ばれる現象で体積が大きくなります。
そのため、熱燗を作る際に、徳利のクビレの部分辺りまでしかお酒を入れていなくても、熱燗にすると、徳利の口ぐらいまで量が増えてしまいます。
あまり欲張って徳利の口ギリギリまでお酒を入れていると、お酒が溢れちゃうので注意して下さい。
徳利マナー「注ぎ方の罠」
世の中には色々なデザインの徳利があります。
しかしデザインは違えど、フチの一部がキュッと切れ込みが入った注ぎ口になっているものが多くあります。
注ぎ口がある方が、注ぎ易くていいのですが、実はそれ、罠です!
罠と言うと大袈裟かもしれませんが、実はこの注ぎ口は、使うと失礼に値するという場合が(汗)
私も若いときは知らなかったのですが、注ぎ口から注ぐのはマナー違反で、注ぎ口を避けて注ぐのが正解のようです。
その理由は、注ぎ口は「フチの切れ目」ですが、漢字で書くと「縁の切れ目」となり、「エンの切れ目」とも読めます。
そのため、注ぎ口を使うということは「相手との縁を切りたい」という意味になってしまうそうです。
こじつけ感がハンパなく、知らない人も多いとは思いますが、酒飲みの年配者はわりと知っています。
面倒ですが、仕事の付き合いの場合、無闇に波風立てるよりは、ちょっとした気遣いとして、注ぎ口を避ける方が、上司からの評価は上がるかもしれません。
また、他にも説は何通りか存在しています。
- 戦国時代、毒が注ぎ口に塗られていた
- 擬宝珠(ぎぼし)を表している
- 注ぎ口から酒が垂れる
まぁ、私は幸い、そういったメンドクサイ相手には、ほとんど遭わずに済んでいます。
ですが、知っていてやらないのと、知らないでやらないのでは、話が違ってきますから、覚えておいて損は無いでしょう。
しかし・・・
戦国時代に毒が注ぎ口に塗られていたって説・・・
そんなもの、戦国時代から注ぎ口を使うのが普通だったって言っているようなものですよね。
どこから降ってわいたマナー論なのでしょうか。
七面倒くさいですね。
使い終わった徳利は
ちゃんと洗わないと雑菌が!?
お店で日本酒を飲むときはいいのですが、家飲みで徳利を使った後には、当然、洗いが必要です。
「お酒はアルコールだから殺菌されるだろ」なんて言う人もいますが、アルコールはすぐに揮発してなくなり、日本酒の糖分が残るので、雑菌が繁殖します。
単純に臭いですしね。
そうならないためにも洗いが必要です。
しかし徳利は、とにかく洗いにくい。
注ぎ口と本体の間にくびれがあるせいで、食器用スポンジも入らず、とにかく洗いにくいです。
一番いい洗い方としては、枝のついた細いスポンジを買ってそれを使うということです。
ただ、徳利の為だけにわざわざスポンジを用意するのも面倒なので、いつも私がやっているのは次の洗い方です。
- 徳利に水を張り、暫くつけ置き
- 中身を捨てて何度か濯いだら少量の洗剤と水を入れる
- 口を手の平(指の腹)で塞ぐ
- シェイクシェイクシェイク!
- 中身を捨てて水で濯ぐ
適当な感じですが、概ね問題なしです(笑)
ちなみに、最後の濯ぐ時に、なかなか泡が落ちないこともあります。
そのようなときは、次のようにすると比較的簡単にすすげます。
- 桶のようなある程度ら大きく深めの容器に水を張る
- 徳利を逆さにして口~くびれを水に沈める
- 勢いよく上下運動
口が狭く、細長い容器を洗う際にオススメの方法です。
洗い終わったら、バランスが悪いですが、逆さにして乾燥させましょう。
しばらく使わないときは
家庭によっては年に数回しか出番のない徳利。
しばらく使わないときは、ラップなどで蓋をして保管するようにしてください。
埃防止の意味もありますが、それよりも、ゴキブリなどの虫が入ってしまうことがあります(汗)
徳利の形状が変にトラップ構造になっているせいで、虫が中に入り易く、入った虫は出てきにくいのです。
久しぶりに使おうと思ったら、虫が、、、なんてことにならない為にも、蓋はしっかりしてください。
、、、まぁ世の中には好き好んで、虫入りの酒を飲む人もいますけどね(笑)
まとめ
徳利でお酒を楽しむときは、特に熱燗を作る場合は、入れる量と短時間で温めることが重要です。
また注ぎ方にもマナーがあり、洗いもわりと面倒です。
、、、こう書いてしまうと、「徳利って、なんだ面倒くせぇな」という感じになってしまいますね(笑)
けど一手間かけて、ちょっとした気遣いをしながら飲む酒って言うのも、なかなか粋な感じがして、良いもんですよ^ ^