私はここ10年で4回引越しをしているのですが、引越しする度に開かずの段ボールが増えていっています(^_^;)
つい先日、流石にそろそろ開かずの段ボールを片付けようと封印を解いたところ、、、
「いつの酒だ?これ?」
何かの記念に貰ったお酒って、特別な日に飲もうとどこかに片付けて、そのまま存在を忘れてしまうことってありますよね(汗)
そんな時に気になるのが【賞味期限】です。
お酒の賞味期限はどれくらいあるのでしょうか?
解説していきます。
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消費期限と賞味期限
多くの飲食物には【消費期限】と【賞味期限】があります。
「消費期限」とは、定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質(状態)の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日のことで、開封前の状態で定められた方法により保存すれば食品衛生上の問題が生じないと認められるものです。このため、「消費期限」を過ぎた食品は食べないようにしてください。
「賞味期限」とは、定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日のことです。ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあります。このため、「賞味期限」を過ぎた食品であっても、必ずしもすぐに食べられなくなるわけではありませんので、それぞれの食品が食べられるかどうかについては、消費者が個別に判断する必要があります。
引用:消費者庁
前者の消費期限は『肉、魚、弁当』など、足のはやい食べ物に設定され、期限内に食べきる必要があります。
この期限を過ぎたものを食べると健康上のトラブルを引き起こす可能性があります。
ちなみに私も、消費期限が1日過ぎた魚で食中毒を経験しています、、、
上から下から出るわ、熱も出るわで、つらい思いをしましたね(汗)
一方、後者の賞味期限は、ある程度の『味や食感、ニオイ』などの品質を保持できる期間で、多少期限を過ぎたからと言ってすぐに食べられなくなるわけではありません。
実際に食べてみて、味やニオイに違和感を感じなければ、食べても問題ないことがほとんどです。
お酒に消費期限や賞味期限はあるのか?
結論から言うと、酒類の場合は、『消費期限はなく賞味期限が設定されているもの』と、『どちらも設定されていないもの』があります。
当然、商品によって例外はありますが、お酒の種類による賞味期限の違いについて説明します。
※適切な保管条件、未開封の場合。
賞味期限があるお酒
代表的なお酒の賞味期限がこちら。
メモ
- ビール:約9か月
- 日本酒:約8か月~1年間
- チューハイ:約1年
- ワイン:約1年(厳密には設定されていない)
詳しく見ていきましょう。
ビールの賞味期限
大手ビールメーカーが出している製品の多くは、製造後【9ヶ月】が賞味期限となっています。
大手ビール会社の缶ビールであれば、缶の底に製造月と賞味期限が印字されています。
生ビールと熱処理ビール、発泡酒や新ジャンルで違いがあるのかと思いましたが、いずれも製造後9ヶ月の賞味期限のようです。
参考:サッポロビール
日本酒の賞味期限
日本酒の種類によって賞味期限の目安は異なります。
- 本醸造酒・普通酒⇒製造年月から約1年間
- 吟醸酒・純米酒・生貯蔵酒⇒製造年月から約10ヶ月間(冷蔵保管をおすすめします)
- 生酒(常温流通可能な商品)⇒製造年月から約8ヶ月間(冷蔵保管をおすすめします)
参考:月桂冠
上記期限は一例ですが概ね、どのメーカーも日本酒の種類別に6ヶ月~1年を賞味期限としていることが多いです。
またメーカーによっては賞味期限が設定していないケースもありますが、美味しく飲める期限の目安として6ヶ月~1年内に飲むことを推奨しています。
参考:宝酒造
チューハイの賞味期限
多くのチューハイの賞味期限は1年です。
缶ビールと同じく缶チューハイも缶底に賞味期限が記載されています。
ちなみに缶ビールの缶底には製造日と賞味期限が記載されているのに、缶チューハイには賞味期限しか記載されていません。
・・・なぜだろう?
ビールの方が品質の劣化が早いから、製造日を強く意識させるためでしょうか?
”生”ビールだから新鮮さのアピールかな?
ワインの賞味期限
ワインについては次の項で詳しく解説します。
賞味期限が設定されていないのは?
酒類には賞味期限が設定されているものがある一方で、賞味期限が設定されていない酒類もあります。
- ウィスキー
- ブランデー
- 焼酎
- リキュール
- ワイン(ビンテージ)
蒸留酒の場合、賞味期限が設定されていないことが多いです。
『蒸留』という製造工程上、劣化しやすいタンパク質などの原料、酵母由来の成分が、全く含まれないためと考えられます。
一方、ワインは醸造酒ですが賞味期限が設定されていません。
これはワインが、熟成させて飲むものだからです。
他の飲食物は製造後、『劣化が進み、味や風味が悪くなる』という考えで、賞味期限を設定します。
一方、ワインの場合は、瓶詰め後も『熟成が進み、味や風味が変化する』と捉えられているため、品質保証の賞味期限を設定することができません。
ビンテージワインのように瓶詰め後、何十年も保管されたものもありますしね^ ^
ただし!
ビンテージワインなどは、あくまで未開封であり、ワインセラーなど、温度環境がしっかりと制御された場所で保管されているから、何十年経っても飲めるのです。
開封済みであったり、適当に保管したものだと熟成だけでなく、劣化も進んでしまいます。
ちなみにスーパーなどによくある安物のボトルワインの場合、ちょうど飲み頃のものがメーカーから出荷されているので、熟成などは気にする必要はありません。
好きなタイミングで飲んでください。
この場合は好みにもよると思いますが、1年ぐらいまでが飲み頃になります。
明記も設定もされていませんが、安物のワインの賞味期限は1年といったところになる訳ですね。
古くなったお酒の成分変化
お酒が劣化した場合、基本的には味や風味が悪くなり、お酒の種類によっては悪酔いします。
お酒に限らず、食品が劣化する場合に起こる成分的な変化は酸化です。
お酒(エタノール)が酸化すると、アセトアルデヒドに変化し、さらに酸化すると酢酸に変わります。
酢酸とは『お酢』の主成分であり、開封後暫くたったワインなんかだと、明確に『酸味』を感じます。
一方、アセトアルデヒドは『悪酔い』の原因です。
お酒が弱い人はアセトアルデヒドを酢酸に分解する酵素が、体質的に少ないと言われています。
ちなみに私の経験則になりますが、『酸化防止剤なし』と書かれた安いボトルワインを開封後、机に放置し、数日かけて飲むと、3日後ぐらいから明確に『悪酔い』するようになります(汗)
注意書きにもありますが、開栓後は冷蔵庫などで保管し、早めに飲みきることを推奨します(苦笑)
古くなったお酒の使い道
『悪酔い』以外には、基本的に身体への悪影響はないと考えられますが「古くなったお酒を飲むのは少し抵抗を感じる」という人もいると思います。
この場合、古いからと言って捨ててしまうのではなく、調理酒として使うのがオススメです。
アルコールには肉を柔らかくする効果があり、飲用酒を調理酒として使った場合、料理酒にはないコクや風味を出すことが出来ます。
例えばビールであれば、スペアリブのビール煮、ワインであればビーフシチュー、焼酎や泡盛なら豚の角煮など、ググれば色々なレシピが出てきますよ^ ^
キリンビールのHPでも紹介されています
参考:余ったビールの使い方
※リンク先が削除されてしまいました。
しかし、濁りが生じたり、見た目が悪くなっていたり、明らかに異臭がしたりする場合には、調理酒としても使用せずに捨ててしまうようにしましょう。
期限切れのお酒の使い道
古くなったお酒。
期限切れでもうダメそうなお酒。
そんなお酒でもちょっとだけ待ってください。
もし、そのお酒がレアな銘柄だったなら・・・・
もしかしたら買取が可能かもしれません。
物は試しで査定に出してみてはみませんか?
思わぬ高値がつくかも・・・?
※意外な値段にびっくり
期限切れのお味は
私、割と期限切れのお酒を飲む機会があるんです。
自分でもらったらすぐ飲んでしまうんですが、仕事関係の事務所が、頂いたものをすぐ配ってくれずに保管しっぱなしにしちゃうんですよね。
で、なんかの折に開けたりすると・・・
お酒の種類ごとにお味の感想を見てみましょうw
- ビール:酸っぱい。爽やかさがない。マズイ。
- チューハイ:ちょっとくらい過ぎても全然イケル!
- 日本酒:なんか色が変わって(黄色っぽく)、気が抜けたような感じに。でも酔う。
- ワイン:色がちょっと変わる気がするが、味はそこまで。
まとめ
あくまで目安になりますが、未開封状態で冷暗所に保存の場合、賞味期限は次のようになります。
- ビール:9ヶ月
- 日本酒:6ヶ月~1年
- チューハイ:1年
- ワイン:設定はされていないが1年程度
- 蒸留酒:設定されていない
、、、まぁ私の場合、だいたい買ってすぐその日に飲んじゃうから、賞味期限とか、あまり関係ないんですけどね(笑)
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