「カクテルの王様」と称されるマティーニ。
バーで飲んでいる人を見かけると、とても格好いいですよね。
カクテルにはさまざまな種類がありますが、なぜマティーニが『王様』と呼ばれるようになったのか。
マティーニという名前に込められた意味は何なのでしょう。
注目していきます。
ということで、
カクテルの王様・マティーニの意味と由来とは
をお送りします。
マティーニの度数や作り方
まず、マティーニのレシピをチェックしましょう。
マティーニは、
- ジン
- ドライベルモット
- オリーブ
の3つの材料で作ったカクテルです。
※ドライベルモットとは、香草やスパイスが加えられたワインの種類。
アルコール度数は30度程度。
ハーブに似た爽やかな香りが特徴で、飲み口はドライでキリっとしています。
そんなマティーニの作り方はとってもシンプル。
氷をたっぷり入れた大きめのガラス容器にジン、ドライベルモットを入れます。
入れる割合は4:1。
マドラーで中身をかき混ぜたら、氷を残して液体だけをカクテルグラスに注ぎます。
仕上げにオリーブ1個を添えてできあがりです。
マティーニの由来
なぜマティーニと呼ばれるようになったかを調べてみましたが、諸説が存在しています。
その中でも有名な二説をご紹介します。
- 1910年頃、アメリカのホテルで働いていたマティーニという名前のバーテンダーが考案したから
- マティーニが考案されたときに使われたドライベルモットがイタリア酒造メーカー、マルティーニ・エ・ロッシのものだったから
※マティーニとマルティーニは別物です。
この二つがとくに知られているようですね。
カクテルの王様と呼ばれる理由
レシピを見てわかるように、マティーニはジンとドライベルモットを混ぜただけというとってもシンプルなカクテルです。
それだけにバーテンダーの力量がダイレクトに味に出る難しいカクテルでもあります。
バーで一杯目にマティーニを頼まれると一目置くバーテンダーもいるのだとか。
味はハーブに似た強めの香りで、しかもカクテルの中ではとても辛口のためオトナの雰囲気たっぷり。
マティーニを愛する歴史上の人物や有名人は数知れません。
イギリスのチャーチル元首相はベルモットの瓶を見ながらジンを飲んだ、文豪ヘミングウェイは小説の小道具としてよく使った、といった逸話が伝えられています。
また、スパイ映画の名作007シリーズの主人公ジェームズ・ボンドが「ウォッカマティーニを。ステアせずシェイクで」と渋くバーテンダーに頼む決め台詞は世界的に流行し、マティーニを王道のカクテルまで押し上げました。
そうしていつしか「カクテルの王様」と呼ばれるようになったようです。
マティーニ最大の疑問オリーブは食べるのか
マルティーニにはピックを刺したオリーブが沈められています。
このオリーブは食べるのでしょうか。
それとも、そのまま置いておくのでしょうか。
結論を言ってしまえばマティーニのオリーブはおいしく食べられます。
バーでマティーニを頼むと一緒に種入れの小皿を出してくれるので、途中で口休めに食べるとよいでしょう。
そもそもなぜマティーニにオリーブを入れるようになったかというと・・・
古くは通常のマティーニはチェリーを、さらに辛口のドライマティーニにはオリーブを入れて区別していたそうです。
それがいつしかマティーニにはオリーブを入れるという風習となって定着したということです。
まとめ
マティーニには「カクテルの王様」と呼ばれるのにふさわしい由来や意味がありました。
世界中の有名人に愛され、名作映画にも登場し続けるマティーニはオトナのカクテル。
今夜はカッコ良く決めたいとき、辛口のマティーニを一杯、楽しんでみましょう。