シャンパンの中でも特に有名な「ドンペリ」と「モエシャン」。
この2種は同じ、モエ・エ・シャンドン社で製造されています。
しかし、この2種では値段が大きく異なります。
4千円程から楽しめるモエシャンに対し、ドンペリはスタンダードな白でも1万5千円!
同じシャンパンなのに、どうしてこれだけ価格に違いがあるのでしょうか。
今回は、ドンペリとモエシャンの違いについて解説します。
というわけで、
ドンペリとモエシャンの違い|値段以上に味と製法が・・・
をお送りします。
ドンペリとモエシャンの大きな2つの違い
一見混乱しそうですが、ドンペリとモエシャンの違いは至って簡単!
大きな違いのポイントは・・・
- ブランド
- ランク(グレード)
という、たったの2つです。
順に解説していきましょう。
1.ブランドの違い
メゾン(製造会社)は同じでも、ブランドが違います。
「ドンペリニヨン(ドンペリ)」と「モエ・エ・シャンドン(モエシャン)」はブランド名なんですね。
シャンパンと思うと難しく感じてしまいますが、他のもので考えるとわかりやすいです。
例えばKIRINでも”一番搾り”や”ラガー”のように、ビールで数種のブランドを出していますよね。
そこから更に、”一番搾り 黒”や”一番搾り プレミアム”など枝分かれしていきます。
また、車メーカーのTOYOTAだと”パッソ”のようなコンパクトカーもあれば、”レクサス”のような高級車もあります。
2.ランク(グレード)の違い
シャンパンのランクは
- ノンヴィンテージ(スタンダード)
- ヴィンテージ(高級)
- プレスティージュ(最高級)
の3つに分かれ、それによって価格が異なります。
シャンパンのランクについては、過去にも書いていますが・・・
>>>ドンペリから学ぶ|シャンパンのランクの違いを分かりやすく解説!
お互いのスタンダードである「ドンペリ白」と「モエシャン白」で比べると、
- ドンペリ白・・・ヴィンテージ・プレスティージュ
- モエシャン白・・・ノンヴィンテージ
とランクが大きく異なります。
ドンペリ=ヴィンテージ・プレスティージュ
ドンペリ白は、単一年に収穫された葡萄を使い製造された、ヴィンテージシャンパン。
出荷された時点ですでに約8年ほどの熟成期間を経て、手間暇かけて造られます。
さらに、にメゾンであるモエ・エ・シャンドン社の顔ともいえるプレスティージュの称号を得ているのです。
つまり、スタンダードで一番手頃なものでも、すでに最高級を約束されているシャンパン!すばらしい・・・
モエシャン=ノンヴィンテージ
一方、モエシャンはヴィンテージ(年代)がないノンヴィンテージシャンパン。
複数年の良い葡萄を使って、安定した品質が保たれるように製造されます。
個性を楽しむヴィンテージと違い、一般大衆向けの誰でも楽しめるシャンパンと言えるでしょう。
この製法によって、価格が大きく変わってくるんですね。
しかし、あくまでもこれは、スタンダードな白の場合。
モエシャンでもヴィンテージシャンパンは作られています。
ドンペリとモエシャンの味は?
2つの違いはわかりましたが、それぞれどのような味がするのでしょうか。
今回はそれぞれのスタンダードな「白」をご紹介します。
モエ・エ・シャンドン ブリュッド・アンペリアル(白)
泡はとても細やかで、すっきり爽やかな辛口。
口に含むと、程よい熟成感とほのかな甘味、フルーティでフローラルな香りが広がります。
ドン ペリニヨン 白
ドンペリは複雑な風味で、一言では表現できない色々な香りや味がします。
酸味やボディは強めですが、どこか柔らかい味わい。
泡立ちが大変豊かなのも特徴で、口いっぱいに膨らむ細やかな泡は感動です!
ヴィンテージ物なので、その年のワインの出来や熟成の年月によっても味が変わるので奥深いですね。
ドンペリとモエシャンはどっちが美味しいの?
味に関しては、正直なところ個人で好みが違います。
・・・なんていうと、元も子もありませんね。
ドンペリの味は複雑ゆえに、シャンパン初心者にはあまり好まれないことも。
特に女性だと「ドンペリよりもモエの方が好き」という話もよく聞きます。
まずは、飲みやすいモエシャンからスタートして、自分好みのシャンパンを探すというのも良いでしょう。
おわりに
違いを知れば知るほど、シャンパンとは実に奥深いですね。
これはぜひ、晩酌で飲み比べをしたい!と思っても、私の財布には中々厳しいものが・・・
しかし、記念日などの特別な日にだけ高級シャンパンを楽しむというのも、素敵ですよね。
時間をかけてゆっくり知っていく楽しみも、また一つ。
今年の記念日は少し豪華なシャンパンを開けたいと思います。
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