2014年6月、新宿の路上で泥酔状態の学生達が集団昏睡する騒動がありました。
そのあまりにもひどい状況から「スピリタスカプセル」というものを使った可能性があると話題になりました。
このスピリタスカプセルという代物、かなりやばいアイテムです。
結論から言うと、使用することは厳禁。
非常に危険です。
それでも興味を持つ人が後を絶ちません。
いかに、スピリタスカプセルがやばいアイテムなのかをお伝えしていきます。
あわせてチェック
スピリタスとはどんなお酒なのか
スピリタスとは、ポーランドを原産地とするウォッカです。
スピリタス(spirytus)とは、ポーランドを原産地とするウォッカ。2011年の時点で、アルコール度数世界最高の酒として知られる。引用:ウィキペディア
まず、飲み会などで楽しく飲むようなお酒ではないことが一目で分かりますね・・・。
通常のウォッカのアルコール度数は40度くらいです。
一方で、スピリタスはなんと95度!
むしろ純アルコールですね。
ぶっちぎりで世界最強のお酒ということです。
ポーランドでは、そのまま飲用することはめったにないのです。
アルコールの度数があまりにも高すぎるため、「火気厳禁」と瓶に記載されています。
飲酒のときに引火する可能性から、飲みながらタバコを吸うことは危険です。
スピリタスカプセルとは
スピリタスカプセルとは、小さなカプセル容器にスピリタスのお酒を入れたものになります。
商品としては販売されていません。
では、なぜ存在するのか?
それは、飲みたい(使いたい)人が、わざわざ作っているに他なりません。
作り方は実にシンプル。
薬の服用等に使われるカプセルに入れるだけですから、誰でも簡単に作ることができてしまうのです。
スピリタスカプセルの効果
スピリタスカプセルをいくつか飲み物にしのばせて、一気飲みして酔わせるという非道な合コンパフォーマンスが存在します。
明らかに意図的に相手を「酔わせる」ことに使うのです。
承知の上で自分からふざけて飲む連中もいるぐらいですから、呆れてしまいます。
カプセルに入っていると味はしませんので、高濃度のアルコールで喉が焼けるような痛みはありません。
何も知らずに一気コールで飲まされる方は、気づきもしないでしょう。
問題はその後。
胃の中でカプセルが溶けて、スピリタスが広がり、結果的に飲んだのと同じ状態になります。
そして知らない間に泥酔状態に陥ってしまいます。
症状は人によって様々ですが、そうは言ってもアルコール度数は95度を超えます。
ある程度お酒が強い人でも、量によってはかなり酔った感覚になります。
一方、お酒が弱い人は急性アルコール中毒症状になり、気を失う可能性も充分あります。
このようにスピリタスを味わわずとも、カプセルと一緒に体に入れば、ただちに体に不調が出てきます。
知っていて安易に飲むのもよくないですが、知らない間に人に飲ませることは、犯罪と同じ。
命に関わる危険があるのです。
スピリタスは通販で購入できてしまう
これほど危険も伴うお酒ですが、楽天などの通販サイトでは普通に販売されています。
一般人も容易に手に入れることが出来ます。
500mlで、だいたい1,500円~1,800円+送料で販売されています。
>>>【世界最凶のお酒】スピリタスの価格はなぜ安い?安全な飲み方とは
そんなに高価なものでもないので、大学生でもお小遣いで簡単に購入できてしまいます。
悪用されないために、もっと規制するとか、販売方法をもう少し厳しくしてほしいものです。
スピリタスの正しい飲み方
- 直接飲むと危険
- アルコール度数が高すぎる
「ならどうやって飲むの!?」
「なんのためにあるお酒なの?」
と疑問に思う人も多いはず。
ものは使いよう。
スピリタスにも正しい飲み方、使い方があるのです。
カクテルにする
カクテルのベースとして使うのが最も正しい使い方だと言えるでしょう。
スクリュードライバーなどはウォッカがベースです。
スピリタスを合わせることで、アルコールを強烈に感じる飲み心地になります。
くれぐれも、ストレートやロックでガッ!という飲み方はやめましょう。
消毒液として使う
アルコールそのものですので、消毒液としても使用できます。
消毒用エタノールが手元にない時には、代替品として使うこともできますね。
(コスパは悪いですが・・・)
果実酒を作る
果物をスピリタスのような強いお酒に浸して作る、果実酒があります。
- レモン
- イチゴ
- オレンジ
- 梅
こういった種類の果実酒が作れます。
果実を瓶にしきつめ氷砂糖を入れ、スピリタスに浸し一定期間寝かせます。
スピリタスの清涼感と果実の旨みや酸味で、味わいのある美味しさになります。
アルコールが強いので飲料水やトニックなどで割って飲むことをおすすめします。
まとめ
スピリタスカプセルは作ることも、ましてや人に飲ませることも絶対にしてはいけません。
飲み二ケーションという言葉から、お酒は人と交流するときに潤滑油となってくれるものでもあります。
でもスピリタスのように、非常にアルコール度数の高いお酒の扱いには充分注意しなければなりません。
- ストレートで一気飲みしない
- 人に無理やり飲ませない
- 正しい飲み方・扱い方を知る
スピリタスに限らずとも、お酒を飲むときはくれぐれも用心してください。
そして、「お酒は20歳を過ぎてから」と法律で決められています。
お酒自体に罪はありません。
飲む人にその扱い方は委ねられているのです。
ルールを守って、楽しくお酒が飲めるといいですね。