2015年2月、愛知県名古屋市内で車ごと炎上する火事がありました。
原因は車内で飲んでいたアルコールがタバコの火で引火したためです。
そのお酒こそがスピリタスだったのです。
スピリタスはアルコール度数が90%以上の大変危険なお酒。
日本では特に規制がないため、若い人でも簡単に手に入れる事ができます。
そのため、安易な考えで火吹きをしたり、そのまま飲もうとする人が増えているのです。
世界最凶のスピリタスを甘く見ていると、思いもよらぬ大けがに。
スピリタスの火事や引火の危険性についてお話ししたいと思います。
スピリタスってどんなお酒?
スピリタスはポーランドを原産地とするウォッカです。
アルコール度数が90%以上と世界最高のお酒で、ビールの約20倍!
国内では第4危険物に分類され、ガソリンと同じくらい厳しい管理が必要となります。
スピリタスを直接飲むと、粘膜への刺激が強くて熱く感じます。
そして、食道から胃までお酒が流れる時にじりじりと焼けるように痛みが。
胃も荒れて二日酔いもひどいので直接飲むのは、絶対にやめましょう。
中には、熱さを通り越して甘く感じる人もいるそうですが・・・。
直接試したい場合は、少しなめてみる程度にしておきましょう。
スピリタスによる火事について
タバコで引火して車が炎上したカップルは、顔や腕を火傷するなど重傷でした。
女性が飲んでいたスピリタスは、アルコール度数が高いのでコップに注ぐとすぐに気化します。
気化したスピリタスはタバコやライターなどの小さな火で簡単に引火してしまいます。
換気をしない密閉された車の中でタバコを付けたのが一番の原因…ということになりますね。
飲む際には、近くに火気は近づけないようにし、換気もちゃんとすることが大切です。
スピリタス飲むってすごいわ。割ってるのかもしれんけどその情報ないからなぁ… あんな痛くなるものビンで飲んでたら驚愕です。 引火はするよなぁ…
— たんたん(津川樹) (@GlassesInfinity) 2015年2月19日
引火してびっくりしてスピリタス車内にぶちまけちゃったのかな。
— Qdelic (@q_delic) 2015年2月19日
事件についてはこのようなツイートが相次ぎ。。。
憶測はそれぞれありますが、スピリタスがいかに危険か理解している人のコメントですよね。
本当に女性だけお酒を飲んでいたの?というか割って飲むには車狭すぎない?って思ってしまいましたが・・・
火吹きで大やけどの危険あり
スピリタスを直接一気飲みする以外に危険な行為がいくつかあります。
その一つが「火吹き」です。
動画で見かけたことがありませんか?
この火吹きは本当に危険です。
火に向かってスピリタスを口から霧吹き上に吹き出すだけの簡単な芸だとチャレンジする人が後を絶たないのですが・・・。
重症の火傷や胃潰瘍、唇の炎症、死亡例など、危険な事例が数多くあるのです。
スピリタスはアルコール度数が高く、口に含んでいるだけでも刺激が強すぎてとても痛いお酒。
過って飲んでしまうと急性アルコール中毒になってしまうかもしれません。
それに吹いた瞬間の引火にビビって息を吸ってしまうと、火が口の中を通って肺に大やけどをしてしまうのです(最悪死亡)。
もちネタにされても盛り上がるのは男性だけで女性は引きそうです…。
火吹きはかっこいいからと調べもせずに行う行為は大変危険なのでやるなら覚悟してやりましょう。
(死にたくないのでやらないですが、水で練習するといいそうです)
スピリタス以外の火吹き
スピリタス以外でも火吹きを見たことがあるかもしれません。
ファイアーダンスなどの大道芸ですね。
しかし、あれは訓練された本職が、安全を考慮した上で行っているものです。
素人が知識なし、訓練なしにやったら、大怪我をしてしまうことは、簡単に想像できますよね。
スピリタスをお酒として楽しむために
アルコール度数が極めて高いスピリタスですが、本来の用法であるお酒として飲むならば、めちゃくちゃコスパが良い割物となります。
10倍に希釈しても10%の濃度があるわけです。
カクテルやチューハイにして飲めば、何杯でも作れてしまいます。
また、嫌な癖や風味もないので、果実酒を作る時に利用されています。
緊急時には消毒液としても使えますので、扱いさえ気を付ければ大活躍のお酒なのです。
まとめ
スピリタスは扱いを間違えると、タバコなどの小さな火でも簡単に引火し危険です。
大やけどをして重傷、場合によっては死んでしまうことも。
また、安全対策や知識もなく安易な考えで火吹きを行うのも大変危ない行為です。
口内から火が入り、肺が焼けて火傷を負うこともあります。
お酒好きとしては、アルコール度数が高いお酒も楽しんでほしいもの。
扱いに注意するだけで、コスパも良い最良なお酒になります。
遊びで危険な行為だけはしてほしくないと心から願っています。