「スピリッツ」と聞くと、とにかく度数の高いお酒、というイメージを持ってしまっていませんか?
実は「スピリッツ」とは蒸留酒のことなのです。
ですが、日本ではウイスキー・ブランデー・焼酎などを除く蒸留酒を指す言葉になっています。
スピリッツの代表的な種類としては、次の4つが挙げられます。
- ジン
- ウォッカ
- ラム
- テキーラ
これらは「4大スピリッツ」と呼ばれています。
種類の名前を聞いただけでも、度数が高いイメージであることには変わりないですよね。
そんなスピリッツですが、
- 度数が高くて体に悪いんじゃない?
- むしろ体にいい影響なんてあるの・・・?
なんて疑問に思うことがあるのでは?
どうせ同じアルコールを摂取するなら、健康に良いお酒を選びたいですよね。
というわけで、今回はスピリッツが身体に与える効果についてご紹介していきますね。
スピリッツが体に与える良い効果
まずは、スピリッツが身体に与える良い効果を見ていきましょう。
ポイント
- リラックス効果が期待できる(ラム・テキーラ)
- ハーブによる健康効果が期待できる(ジン)
- 適量を飲むことで死亡率が下がる「Jカーブ効果」
リラックス効果が期待できる(ラム・テキーラ)
ラムやテキーラといった、「樽熟成」されたスピリッツには、高いリラックス効果があります。
アルコールには理性を司る大脳新皮質の働きをにぶくさせる効果があります。
この項かは本能的な脳の動きを活発にすることが認められています。
そのため精神的に活発になり、結果としてストレス軽減につながるのです。
それに加えて、樽熟成されたラムやテキーラは樽から染み出した木の香りなどによる高いアロマ効果があります。
そのため、リラックス効果や鎮静作用が得られるんです。
眠れない夜に一口だけ、といった飲み方をすれば、リラックスした状態でゆっくり睡眠をとれそうですね。
ハーブによる健康効果が期待できる(ジン)
スピリッツの中でも、ジンにはハーブによる次のような健康効果が期待できます。
- デトックス効果
- 香りによるリラックス効果
- 解毒・抗炎症・鎮痛作用
などなど。
ジンに含まれるジュニパーベリーには高いデトックス効果があります。
体内にある老廃物の排出を促してくれるため、美肌効果やダイエットにも効果が期待できます。
また、ハーブ由来の香りによるリラックス効果はもちろん、解毒作用や鎮痛作用もあります。
関節炎や筋肉痛などに対して鎮痛効果を発揮します。
ジンは昔、薬として使用されていました。
これだけの効果があれば、薬として使用されるというのもわかりますね。
ジュニパーベリー以外にも含まれるハーブはありますが、銘柄によって含まれているものが違います。
味と効果を比べながら銘柄を選ぶのも楽しいかもしれませんね。
適量を飲むことで死亡率が下がる「Jカーブ効果」
アルコールは適量飲むことが健康に良いとされています。
お酒を全く飲まない人・お酒を飲みすぎる人よりも、死亡率が低いということがわかっています。
そのグラフがローマ字のJの形をしていることから、「Jカーブ効果」と呼ばれています、
「じゃあ適量はどのくらい?」
という疑問が出てきますよね。
個人差もありますが、アルコール量はおよそ20gが適量とされています。
参考
アルコール量20gが含まれる量は、
スピリッツ(40%)の場合・・・62.5ml
これだけの数値となっています。
ここでの試算はあくまで40度の場合。
スピリッツは同じ種類であっても度数に差があり、約40度〜約90度と、倍以上違うことも。
飲む銘柄の度数に気をつけて、飲み過ぎないようにしましょう。
スピリッツが体に与える悪い効果
続いて悪い効果について見ていきましょう。
スピリッツの特徴として挙げられるのがアルコール度数の高さ。
そこで心配になるのは、次の2つです。
- 急性アルコール中毒の危険性
- アルコール依存症
急性アルコール中毒の危険性
アルコール度数が高いスピリッツ。
銘柄によっては90度を超えるものもあります。
そんなスピリッツをストレートで一気に飲んでしまったらどうなるか・・・。
体内のアルコール濃度が急激に上昇し、急性アルコール中毒になって倒れてしまう危険性が非常に高いです。
アルコール度数の高いスピリッツを飲むときは、何かで割って飲むことや、少しづつゆっくり飲むことを心がけましょう。
アルコール依存症
お酒の飲みすぎによるアルコール依存症のリスクがあります。
スピリッツの多くは40度を超えるお酒です。
一日のアルコール摂取量の適量とされる目安が約20gですから、60ml程度が限度。
それなのに飲み足りなくなり、「もう一杯」なんてどんどん飲み続けてしまうと・・・。
どうなるか、わかりますよね。
おわりに
スピリッツの健康効果について見てきましたが、アロマ効果やハーブ由来の健康効果が期待できるのは嬉しいですね。
ですが、やっぱり気をつけて欲しいのはアルコール度数。
高いアルコール度数のものが多いため、急性アルコール中毒や依存症には気をつけましょう。
適量を守って、楽しくお酒を飲みたいですね。