ぴりっと辛く、絶妙な味に漬けてある明太子。
生ものだから賞味期限が心配になりますよね。
結論から言えば、どこのメーカーも冷蔵状態だと出荷から約2週間程度が目安です。
冷凍での購入や、購入後にすぐ冷凍するなら、1~3か月は持ちますよ。
しかし、商品内容や保存状態によって、まったく日持ちが変わってきます。
細かく解説していきましょう。
明太子の賞味期限はいつまで?
ポイント
- 冷蔵/解凍後:出荷日より約2週間
- 冷凍:1か月~3ヶ月程度
※メーカーや商品によりバラつきがあるので、必ず商品詳細を確認してください。
しかしこれは、明太子専門店やネットショップで購入した場合の話です。
スーパーや物産展などで冷蔵のものを購入した場合には、2週間よりも短いことの方が多いので注意しましょう。
大量に購入したい場合は、あらかじめ冷凍の商品を選んでおくと良いですね。
注意!家庭用明太子は賞味期限が短い場合も
贈答用の明太子と異なり、切れ子やバラ子を使用したものは賞味期限が短い場合があります。
博多明太子の発祥の店、ふくやで見てみると、贈答用と家庭用では、賞味期限が半分になっています。
注意ポイント
- 味の明太子:14日
- 家庭用明太子:7日
見た目はどちらも明太子。
家庭用は多少、端切れや形が悪いといった程度のものです。
同じ明太子商品でも、ここまで極端に賞味期限が変わる商品もあるのです。
安易に「冷蔵なら2週間は持つから大丈夫!」と考えないように注意してください。
※あくまでふくやの例です。切れ子でも賞味期限を長く設定しているメーカーも数多くあります。
また、同じくイカ明太など、あえ物やセットになっているものも、2週間より短く設定されている場合がほとんどです。
こちらも商品説明をチェックすることを忘れないようにしましょう。
賞味期限切れの明太子はダメ絶対!食中毒で重篤化のリスクが
よく聞く話で…
「賞味期限は消費期限じゃないから大丈夫!」というのがありますよね。
確かに、食べたら絶対に食中毒になってしまう!ということもないのですが…
どうしても、明太子は生鮮食品で加工食品とは違いますから、食べるのはやめておいた方が無難でしょう。
健康な成人でしたら、あたっても軽症で済むことがほとんどではあるものの…
子供や高齢者、妊婦などは、重篤化のリスクがつきまといます。
そもそも、賞味期限に限らず、これらのハイリスクグループは、生で明太子を食べること自体もやめておいた方が良いでしょう。
魚卵製品には、リステリア菌という冷蔵状態でも増殖する菌が確認されているのです。
(2)汚染の実態
本菌は通常の加熱調理条件で死滅するが、低温増殖性を有し冷蔵庫内の温度でも増殖することが可能なため、消費者が購入後に加熱調理をしない非加熱喫食食品(スモークサーモン等の燻製魚介類、チーズ、サラダ等)を介して食中毒を起こす。我が国においては、リステリア症が多発している欧米諸国と同様に、市販の非加熱喫食食品におけるリステリア汚染が確認されている。特に
燻製魚介類、ネギトロ、魚卵製品(明太子、筋子、たらこ)においては汚染率の高さが注目される。引用:食品により媒介される感染症等に関する文献調査報告書 内閣府食品安全委員会事務局 平成 21 年度食品安全確保総合調査
胃腸炎になって腹痛を起こしたくはないですよね。
残念ではありますが、賞味期限切れの明太子は、無理して食べようとせず廃棄しましょう。
加熱して食べれば安心
加熱すると食感が変わってしまうので、必ずしもおすすめできる方法ではありません。
しかし、リステリア菌は加熱処理で殺菌できるので、より安全に明太子を食べるなら加熱処理するのがおすすめです。
焼きたらこは有名ですが、明太子も同じく焼いてもおいしいんですよ!
明太子を焼くときは弱火で10分ほど、焦げないようにじっくり焼くのがおすすめです。
クッキングシートがあると焼きやすいですよ。
冷凍保存でも油断しないで!
冷凍なら数か月は日持ちする明太子ですが、あまり過信しすぎないようにしましょう。
というのも、家庭用冷蔵庫は業務用冷蔵庫と違うから。
一定時間おきに、庫内温度を上下させる霜取り機能が設計されているのです。
この機能がないと、冷却器がうまく作動しなくなってしまうので、なくてはならない機能なのですが…
長期保存には向かない仕様になってしまうデメリットもあるということです。
霜取りデフロストとは、冷凍・冷蔵庫内の霜を取り除く運転方法のことを言います。冷蔵・冷凍庫内にデフロスト運転機能が付いている場合は、それに切り替えることで庫内の霜をすばやく溶かしてくれるのです。
明太子メーカー側も、これを考慮したうえで賞味期限の設定をしているので、そこまで気にしすぎなくてもよいですが…
「冷凍だから大丈夫だろ!」と4か月5か月経ったものを食べるのはやめておきましょう。
明太子がいつまで食べられるか見分ける方法
「誤ってパッケージを捨ててしまった!」
こうなると、賞味期限がいつまでなのか分からなくなってしまいます。。。
不安を感じたら、食べないことが一番ですが、一応簡単な見分け方を書いておきましょう。
腐った明太子の見分け方は、次の3つです。
注意ポイント
- 匂いがキツくなった
- 表面にネバネバがある
- ところどころ固くなっている
文章で見るだけでも気持ち悪いですね…
少しでも臭いや見た目、食感に違和感があったら、絶対に無理して食べないようにしましょう。
日持ちさせるために冷凍しよう!ひと手間で超便利!
明太子は一度にたくさん食べるものではありませんよね。
好きだからといって大量に食べてしまうと、塩分過多のリスクもあります。
明太子を食べていい1日量はたったの20gなんですよ。
おすすめは1日20g、このくらいが目安です♪
物足りなく感じてしまいますが、健康のためには致し方ないこと…
このように少量ずつ食べるためには、冷凍保存が必要不可欠です。
しかし!そのまま冷凍するのはおすすめしません。
ちょっとひと手間を加えることで、便利に使うことができるのです。
おすすめの冷凍方法を3つご紹介します!
ポイント
- 1本ずつ小分けにして冷凍保存
- ほぐして薄くのばして冷凍保存
- アルミホイルを使って保存
詳しく解説していきます。
1.1本ずつ小分けにして冷凍保存
食べきれる分量ずつ冷凍保存することは、明太子に限らず常套手段です。
一度解凍した食品をもう一度冷凍すると、傷みやすくなりますからね。
食品は冷凍すると細胞膜が破壊されます。
解凍時に外の空気に触れると、細菌が繁殖しやすい状態になってしまうのです。
食べきることができる分量で冷凍しましょう。
一人暮らしや家で明太子を食べる人が少ない場合には、切り分けてから保存するのもいいですね。
ただし、1本物の立派な明太子を切ってしまうのはもったいない気がしますが(笑)
頂いたものでなければ、切れ子の商品を購入した方がお得で便利ですね!
2.ほぐして薄くして冷凍保存
明太子をほぐして薄く伸ばした状態で、ラップに包んで冷凍する方法もおすすめです。
食べたい量だけ、パキッと折って使うことができます。
薄く伸ばして凍らせた明太子は簡単に手で折れる上に、冷凍庫内のスペースも調節しやすいので、かなり使いやすいです。
明太パスタや明太マヨ、あえ物など、明太子を調味料として使う時に便利ですね!
しかしやはり1本物ではもったいないので、あらかじめ調味料として使うことが分かっているならば、バラ子商品を購入すると良いでしょう。
3.アルミホイルを使って保存
ラップで巻くだけでも効果はありますが、さらに保存状態にこだわるならば、アルミホイルも使いましょう。
ポイント
- 明太子をラップで包む
- それをアルミホイルで包む
- さらにジップロックに入れ、空気を抜く
- その状態で冷凍保存
食品は空気に触れると酸化して傷みやすくなります。
アルミホイルを使うことで、食品の酸化を少し抑えることができるのです。
ちなみにこの方法は、お肉の冷凍保存でよく使われる方法です。
お肉を冷凍するとき、ラップの上にアルミホイルを巻くと2~3ヶ月は持つので、ぜひお試しください。
まとめ
ポイント
- 冷蔵/解凍後:出荷日より約2週間
- 冷凍:1か月~3ヶ月程度
※メーカーや商品によりバラつきがあるので、必ず商品詳細を確認してください。
明太子は生ものです。
保存方法の工夫もご紹介しましたが、賞味期限にかかわらず、できるだけお早めに食べてしまうことがおすすめですね!