朝食のおかずやおにぎりの具としても優秀な明太子。
明太子は「スケトウダラの卵巣」から作られますが、旬の時期はあるのか気になりますよね。
- 明太子の旬はいつ?
- 1年中売られているのはなぜ?
- 国産と外国産で違いはある?
今回はそんな明太子の旬について、色んな切り口から詳しく解説します!
明太子の旬は12月~2月の3ヶ月
明太子の旬は、原料となるスケトウダラの産卵期である12月~2月です。
産地により若干のズレはありますが、国産・外国産どちらも旬は同じ時期です。
引用:市場魚貝類図鑑
スケトウダラの卵は成熟するにつれて大きさや水分量が変わっていきます。
状態によって呼び名が変わるのですが、「真子(まこ)」と呼ばれる状態が、一番明太子造りに適しています。
真子は卵が発達してきた頃の状態なので、明太子の旬はスケトウダラの「産卵初期」というイメージですね。
引用:めんたいこ物語
メーカーによって旬の時期が微妙に違う理由
明太子メーカーの公式サイトに載っている情報では、明太子の旬は10月~3月の間でバラツキがあります。
理由は、スケトウダラの産卵期が産地によって変わるからです。
産卵期は北にいくほど遅くなり、下記のように産地によって微妙に時期が異なります。
注意ポイント
- 日本近海でとれたスケトウダラを使うメーカーは10~1月
- アラスカ湾など、北洋の海でとれたスケトウダラを使うメーカーは12月~3月
産卵期は12月から5月。北にいくほど遅くなる。
抱卵数は20〜200万粒。引用:市場魚貝類図鑑
多くの明太子メーカーは外国産の卵を使用するため、12月~2月が旬だと記載しています。
明太子が1年中売られているのはなぜ?
明太子の旬は12~2月ですが、スーパーでもネット通販でも明太子は1年中売られています。
理由は、製造途中で冷凍され、出荷時期に合わせて解凍・加工されるからです。
博多明太子の場合、多くのメーカーが博多に工場を持っています。
冷凍された材料を博多の工場で保存し、出荷時期に合わせて解凍して製造しているんです。
こうする事で、旬に獲れた卵を1年中明太子として出荷できるというわけですね。
国産と外国産の違い
国産と外国産のスケトウダラは、旬の時期に違いはありません。
ですが、卵の加工方法に違いがあります。
注意ポイント
- 国産:卵を塩たらこにしてから冷凍し、解凍したあと調味液に漬けて明太子にする(近海子)
- 外国産:卵のまま冷凍し、解凍したあと塩たらこにし、調味液に漬けて明太子にする(冷凍子)
国産はスケトウダラの漁場と陸にある加工場が近いため、塩たらこにしてから冷凍します。
対して外国産は漁場がずっと沖にあるため、卵のまま冷凍して陸に持って帰ります。
引用:めんたいこ物語
昔は国産の方が品質が良かったそうですが、今は冷凍技術が発達したおかげで両者に差はありません。
本場である博多明太子も、多くのメーカーが外国産のたらこを使用しています。
明太子の産地・製法について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
旬の明太子を楽しむには?
旬の明太子を楽しみたいなら、国産にこだわったメーカーを選びましょう。
その年に獲れたスケトウダラを使った、旬の明太子を味わうことができます。
北海道村欄沖産にこだわる「鳴海屋」
素材にとことんこだわり、一流の料亭でも取引されている鳴海屋。
ポイント
- 着色料を使わない無着色めんたい
- 高級な包装をせずパッケージのエコ化を実施
品質重視で地球環境も考えているところに好感がもてますね。
まとめ
明太子の旬と1年中売っている理由を解説しました。
明太子の旬は基本的に12~2月、スケトウダラの産卵初期にあたります。
このタイミングで、卵が「真子」と呼ばれる明太子に最適な状態になるんですね。
一般的に流通している明太子は一度冷凍しているため、1年中楽しむことができます。
本当に旬の明太子を味わいたいなら、国産にこだわったメーカーを選ぶのがおすすめです!