一昔前までは、クセの強い後味や、独特の香りで、敬遠されがちだった焼酎。
特に、芋焼酎はくさいお酒というレッテルが貼られていたように思います。
しかし最近では、女性向けに香りを抑えた焼酎やフルーティな味わいのものなど、様々な種類が手軽に入るようになりました。
お湯割りから、水割り、ロック、ストレートと幅広く楽しめる焼酎。
それ以外にも実は、その特性をうまく引き出す飲み方がたくさんあるのです。
今回は一般的な飲み方から、風変わりだけど、お勧めの割り方を紹介いたします。
ということで、
焼酎割り方まとめ|初心者も美味しいおすすめの飲み方とは
をお送りします。
基本となる飲み方をおさらい
基本的な焼酎の飲み方は以下の4通り。
- 水割り
- ロック
- お湯割り
- ストレート
これらの飲み方でも、基本を覚えることで、格段に美味しく頂けます。
確認していきましょう!
1.水割り
本格焼酎、黒糖焼酎、泡盛などにおすすめ。
グラスに氷、焼酎を入れてから水を注ぎます。
このやりかたの方が、水と焼酎がよくなじみます。
焼酎、水の割合は初心者は『4対6』から始め、上達したら、焼酎の黄金比と言われている「ロクヨン」『6対4』へ。
焼酎本来の味を楽しめます。
『前割り』と言って、前もって割ったものを寝かせておく方法飲もあります。
>>>焼酎の前割りが美味しい!!『作り方/おすすめの飲み方』まとめ
余談ですが、焼酎の産地と同じ地域の湧水で作った水割りは格別に美味しかったです。
グラスの中で、焼酎と、水が、ふるさと話に花を咲かせているような気がしました。
屋久島産の焼酎を縄文水というやはり屋久島の水で割ったときに、それを非常に強く感じたのです。
同じく酒とつまみの相性について、産地に目を向けると不思議なことに気づきます。
たとえば、さつま揚げと鹿児島産の芋焼酎は実に合います。
また熊本産馬刺しと熊本の米焼酎の相性もピッタリです。
2.ロック
グラスに入れた大き目の氷に、焼酎をぶつけるように注ぎます。
骨格がしっかりした味、深み、フルーティな吟醸香のある焼酎がおすすめ。
味がしまり、甘みも抑えられ、すっきりと飲みやすくなります。氷は細目にかえましょう。
>>>旨い酒は旨い氷で
3.お湯割り
やはり焼酎6に、お湯4が基本です。
芋焼酎の産地、鹿児島の居酒屋では、焼酎グラスのほとんどに「ロクヨン」のラインが印刷されています。
冗談みたく聞こえるかもしれませんが、ホントですよ(笑)
先にお湯、あとから焼酎を注ぎます。
熱湯より、やや下がった温度のお湯の方が風味が引き立ちます。
お湯の湯気で、香ばしさが広がります。
自分の好みで、濃くも薄くもでき、体調やその日の気分で割合を変えることができるのも焼酎のうれしいところです。
お湯割りが『芋焼酎の王道の飲み方』と言われているのには、理由があります。
実は、お湯で割ると、焼酎の香りや味わいの差が歴然と出てしまうのです。
お湯割りが美味いといわれている芋焼酎こそが、「ホンモノだ」と、断言する芋焼酎愛好家は結構多いのです。
4.ストレート
ボトルごと冷やしておくとキリリとした味わいを楽しめます。
ちいさめの御猪口やショットグラスがいいでしょう。
お口直しの冷水と一緒に味わいたいですね。
意外!?でも・・・ハマる飲み方
一味違った焼酎の飲み方を紹介していきます。
世の中にはチャレンジャーが多いんですよねぇ。
とはいえ、飲みやすくなる方法も多くありますが、イロモノと忌避せずに試してみてはいかがでしょうか。
焼酎のソーダ割りの美味しい飲み方
焼酎のソーダ割りは、入れ方に工夫があります。
冷えたグラスに氷をグラスの6~7割入れ、焼酎1にソーダ水2の割合で注ぎます。
氷は大き目がいいでしょう。
順番は、焼酎を入れてからソーダをゆっくり注ぎます。
ソーダ水のガスが抜けないように、あまりかき混ぜない方がいいようです。
その方が、味わいも長く残りますからね。
そのあと、ソーダ水、焼酎を調整して楽しみますが、酒飲みは、つい、焼酎のウエートが大きくなりがち。
これにレモン汁、梅酒を加えてもおいしいですよ。
焼酎アマチュアや女性の方は、この飲み方から焼酎にはまり、水割り、ロック、お湯割りへと焼酎プロの道に進む方が多いようです。
二日酔いになりにくい飲み方とされています。
・・・でも、根っからの酒飲みである私は、家で普通の『いいちこ』で炭酸割りをしたことがあるのですが・・・・
不味かったなぁ・・・(笑)
やっぱりストレートに炭酸水と焼酎だけでは飲めたものではありません。
梅干しやらレモンやらは必須と言える飲み方と言えるでしょう。
焼酎のジュース割り
焼酎好き、とくに独特の香りを楽しむ焼酎好きに言わせれば、「邪道だ」と言われかねませんが、やってみるとコレが意外にいけるのです。
リンゴ酢、アップル、オレンジジュース、オロナミンCのような甘みの強い飲み物の場合、芋焼酎以外の米、麦、そば焼酎などと合わせた方がいいような気もします。
・・・まぁ、要は『チューハイ』ですからね(笑)
(飲食店のやっすいチューハイや、缶の物は焼酎ではなくウォッカ系が入っている場合が多いです)
しかし芋焼酎の場合、芋独特の香りや辛味が勝ってしまいます。
飲みやすくするには、焼酎が全体の2~3割程度を目安に。
ただ、グイグイいけてしまいますので、飲み過ぎには注意。
ソーダ水を加えてもグッドです。
お茶、ウーロン茶、トマトジュースの場合、少なめでしたら芋焼酎でも大丈夫です。
きゅうり
河童の好物といわれているキュウリを使うため「河童」とも呼ばれます。
水割りにスティックのキュウリを入れる方法です。
メロンのような香りがします。
試しに本物のメロンを入れてみたのですが、いまひとつ。
メロンまで苦く感じました。
河童は簡単に作れるし意外とイケますが、メロンはマネしないで下さい(笑)
わさび
普通に作ったお湯割りにワサビを加えます。
さわやかな味わい。
ワサビだけにそば焼酎が合うような気がします。
洒落ではないです(笑)
ショウガ
実は風邪をひいたときには、お湯割りの芋焼酎に擦ったショウガ、鷹の爪を入れると本当に効果てきめん。
喉にもよく、体も温まります。
ショウガは生のものを擦った方が断然、風味が勝ります。
黒糖
やはり黒糖を入れて飲むのは黒糖焼酎がベスト。
説明はいらないと思います。
だって、原材料ですから相性が悪いわけありません。
お湯割りでも水割りでもOK。
初心者、女性の方でも意外といけそうです。
ただ黒糖焼酎だけを飲むときには・・・
個人的には、やはりロックがお勧めですけどね。
焼酎×アレ=どぶろく
アナタは「どぶろく」をご存知でしょうか?
若い方はご存知ないかも知れません。
どぶろくは日本酒の原型となるもので、平安時代から親しまれてきたお酒です。
昔は庶民が、自家用に家庭で作って楽しんでいました。
酒税上の問題などから、今では免許のない個人は製造できないことになっています。
しかし「どぶろく」作りの本などが売られているのはチト失笑ですけどね。
正当な手続きで昔、飲んだ経験があるのですが・・・
この「どぶろく」にかなり近い酒を作ることに、焼酎とほかのモノをブレンドして成功しました。
たぶん初公開!?
・・・その前に!!
今や大ブームの「飲む点滴」甘酒
有名モデルや女優も愛飲していると紹介され、大変なブームになっている甘酒。
ビタミン、アミノ酸、ブドウ糖などの栄養が豊富で、いかにも女性にうれしい飲み物。
ちなみに「甘酒」は夏の季語だそうです。
江戸時代、夏バテ防止、暑気払いによく飲まれていたようです。
どぶろくを再現する飲み方
まぁ、前段で甘酒の話をしている時点でバレバレですけどね。
この甘酒と焼酎をブレンドすることで、まぼろしの酒「どぶろく」の味わいを再現できるのです!!
あくまでに個人的な感想ですけどね^^;
甘酒2~3に焼酎1、冷水1が基本の比率です。
これにこっそりと炭酸を加えていると、なんとなく、自宅で密造酒を発酵させているような気分まで味わえてしまうのです。
冷やして飲むとマッコリにも似ています。
>>>マッコリとは【嬉しい健康効果】がスゴイ!!度数と飲み方は?
もちろん違法ではありませんからご心配なく(笑)
まとめ
紹介しましたように、焼酎にはさまざまな飲み方があります。
またどんな料理との組み合わせも自由自在で、おまけにコスパもいい、こんなに便利なお酒は他にありません。
そして自分の好みで、どのようにもアレンジできます。
風邪薬の役目や幻の酒までできてしまうのですから、本当にスゴイ。
さらに「適度な量をたしなめば体にもいい」という学者もいるくらいですから、焼酎は最高ですね。
今まで焼酎を飲まなかった方にも、自分の好きなやり方で、まず一度ためしてでみてほしいと思います。
きっとはまりますよ。