3M(森伊蔵、魔王、村尾)はかなり有名ですが、この「御三家」の後を狙う本当に美味い焼酎があることをご存知ですか?
コスパ良しの焼酎から、3Mを始めとしたプレミア焼酎まで飲んだことのある私が、味はもちろん値段、希少性など考慮して独自のプレミア焼酎ランキングを発表したいと思います!
ということで、
【入手可能な旨いプレミア焼酎】絶対おすすめ人気ランキングまとめ
をお送りします。
ランキング発表!の前に
ランキングの前に、焼酎を選ぶ際、自分のベスト焼酎にたどり着く為のちょっとしたコツをお教えいたします。
実はラベルにそのヒントがあります。
一般的に瓶の裏側の下の方にラベルが貼ってあり、その中に蒸留方法が記されています。
大きく分けて、『減圧』と『常圧』の二つ。
中間の醸造方法もあります。
醸造方法については、今回は割愛し、大きく味の違いをご説明します。
- 減圧蒸留:澄み切った味
- 常圧蒸留:香り豊かな味
絶対にこう!とは言えませんが、焼酎の味を大きく分けるポイントの一つになりますので、チェックしておくことで、味の指標を予想することが出来るようになります。
また、ラベルに、
- 仕込み用の水
- 使用酵母
- 杜氏の名前
- etc
などが書いてある焼酎は、それだけ自社ブランドに自信があることの証拠です。
オススメ焼酎まとめ
気になるランキング発表は最終見出しです。
まずは順位を気にせず、私のお気に入り焼酎の魅力と情報をお伝えしたいと思います。
麦焼酎『青鹿毛(あおかげ)』
青鹿毛製造のコンセプトは、『大麦独特の香ばしさ』と『甘味』を徹底的に引き出してその旨味を表現すること。
この意気込みはそのまま柔らかな香りと余韻の長い濃厚な味わいとなって表れています。
今どきの焼酎には珍しくほとんど無濾過なので白濁しています。
飲むと舌に残る心地よい飴のような甘みがある一方で、25度とは思えないほどしっかりとした濃厚な厚みのある味わいです。
本物の麦焼酎です。
ちなみに、銘柄名は馬の毛色のことです。
早速ですが、この会社ラベルに色々と(杜氏の名前まで)情報が書いてあります。
正に、これこそが自信の表れと言えましょう。
同社ブランドに赤鹿毛もあり、飲み比べも面白いかも。
青鹿毛の方はややぬるめのお湯割り、赤鹿毛はロックが合います。
- 製造元 宮崎県:柳田酒造合名会社
- 原料:佐賀産二条大麦
- 水:霧島山系地下水
- 区分:麦
- 蒸留:単式常圧蒸留
- 麹菌:河内源一郎商店白麹
- 杜氏:五代目 柳田正
- アルコール度数:25度
- 価格:2500円前後/1800ml
1250円前後/720ml
いや、この情報はすごいですね。
あえて書かせてもらいました。
ちなみに赤鹿毛はコチラ。
↓
ラベルが美しいですね~^^
麦焼酎『中々』
手造りの麹と選りすぐりの大麦のみを使用し、減圧蒸留にて軽快な風味を残した100%麦の焼酎。
焼酎好きの間では知らぬ人がいない長期貯蔵酒「百年の孤独」の原酒は、実はこの焼酎です。
若さあふれた「百年の孤独」と言い換えることが可能です。
実はこちらの方が自分には合うというファンもいるほど。
つまり長い貯蔵にも耐えられるように大麦のコクを残しつつ軽快な飲み口を追求した中々の逸品といえます。
社長がシナリオラーターを目指していた時期もあったそうで、この会社の商品名「野うさぎの走り」「爆弾ハナタレ」とか結構ユニークです(笑)
- 製造元:黒木本店
- 原料:大麦
麦麹 - アルコール度数:25度
- 価格:3000円前後/1800ml
1500円前後/720ml
芋焼酎『大和桜』
契約農家が育てた黄金千貫を小さな甕で少量づつ丁寧に仕込み、じっくりと熟成させる、その丁寧な造りがしっかりと味に現れています。
以前、蔵に遊びに行ったことがあるのですが(向こうは覚えてないでしょうけど・・・)、杜氏若松氏の誠実で男くさいな人柄がそのまま風味に出ています。
温かみのあるまろやかさで、ふっくらとした芋の香りも絶品。
栗ようかんみたいな感じが心地よかったです。
ロックから試してお湯割りへ。
限りなくプレミアムに近い芋焼酎。
今のうちに試しておいた方がいいですよ。
大和桜酒造の焼酎は全部お勧め。
間違いありません。
- 製造元:大和桜酒造
- 原料:さつまいも(南薩産コガネセンガン)
- 米麹(国産米・白麹)
- アルコール度数:25度
- 価格:2200円前後/1800ml
1200円前後/720ml
芋焼酎『さつま無双甕つぼ仕込み』
過去3Mも達成したことのない、審査員全員が満点を付けるという芋焼酎史上歴史に残る快挙を成し遂げた焼酎。
焼酎の品評会の中で最も権威ある「鹿児島県本格焼酎鑑評会」に於いて「総裁賞」受賞。
一次仕込、二次仕込も古式かめつぼにて仕込み、さらに木桶蒸留器を使って蒸留した本格焼酎。
これだけ華々しい経歴の焼酎ほかにはありません。
それなのにこの値段(2000円程度)。
さて飲んでみました。
うんバランスよすぎ。
文句のつけようがない満点焼酎。
これならどんな飲み方でもOK。
まろやかさなど一番近いのは3Mの村尾でしょうか?
前割りにすると一番引き立つ焼酎かもしれないですね。
>>>焼酎の前割りが美味しい!!『作り方/おすすめの飲み方』まとめ
- 製造元:さつま無双株式会社
- 原料:さつまいも
米麹 白麹 - アルコール度数:25度
- 価格:2000円前後/1800ml
芋焼酎原酒『紫尾の露(しびのつゆ)手漉き和紙ろ過原酒』
製品の濾過には手漉き和紙を使い手間暇かけて「おり」が取り除かれています。
その為、度数が高いのに、やわらかな舌ざわりと飲んだあとの重量感が心地よい焼酎です。
しかしこの焼酎、水割りをしないので、詰めるごとに中身の度数が変わるそうです。
面白いですよね。
小さな猪口に原酒を入れチョビチョビ楽しむ究極の逸品。
圧倒的にロックか冷がお勧め。
たぶん今までの焼酎の常識が変わります。
余談ですが代表者は美人を紹介するテレビ番組で取り上げられていました。
(資生堂のご当地CMにも抜擢されるほど!)
(気になる方は名前で検索)
うん、確かに味も美人です♪
- 製造元:軸屋酒造
- 代表:軸屋麻衣子
- 原料:さつまいも
米麹 白麹 - アルコール度数:36度~45度未満
- 価格:2400円前後/720ml
麦焼酎『佐藤』
すでに3Mの次に必ず名前が挙がるようになった佐藤。
一升瓶の価格は、お手頃な3000円台です。
「えっ?佐藤の一升瓶が3000円台で買える?」とぬか喜びされた方、よく見て下さい「麦」なんですね。
ところが佐藤の麦、これがまさにねらい目なんです。
芋焼酎の佐藤を飲んだ方はたぶん分かる思いますが、まるで風味は芋焼酎の佐藤みたいです。
そして芋の佐藤よりスッキリしてます。
個人的にはこっちの方が好きかも。
- 製造元:佐藤酒造
- 原料:麦
麦麹 - アルコール度数:25度
- 価格:3200円前後/1800ml
芋焼酎『八千代伝 白麹』
この蔵にも行ったことがあるのですが、まるで森の中のペンションみたいでした。
この焼酎、本当に(リンゴ、バナナ、ミカン)などの入ったミックスフルーツジュースのような香りがするんです。
ここの杜氏は麹の魔術師と言われた有名人で、それこそ麹の魔法なのでしょうか。
ほかの焼酎にない『まろやかさ』と『のど越し』を感じます。
まさにブレイク中のお勧め焼酎です。
お湯割りがいいですね。
- 製造元:八千代伝酒造
- 原料:サツマイモ
米麹 - アルコール度数:25度
- 価格:2400円前後/1800ml
気になるランキング順位は!?
さて、ここに挙げた素晴らしい逸品に順番を付けるのは、実に心苦しいです・・・
ですが!
新しい焼酎にチャレンジしたいと思っておられる方の参考になればと・・・
あえて!ランキングさせて頂きます!!
- 1位:大和桜
- 2位:八千代伝 白麹
- 3位:青鹿毛
- 4位:紫尾の露
- 同率4位:中々
- 6位:佐藤 麦
- 同率6位:さつま無双 甕壺仕込み
あくまで私独自の基準で選ばせて頂きました♪
味については、どの焼酎も素晴らしい事には間違いないのですが・・・・
第一位の大和桜についてはやっぱり、実際に会った杜氏の熱意にあてられたのが決め手として大きいのかも・・・
(思い切りひいきじゃねーか!(笑))
入手困難な3Mももちろん結構ですが、まだ意外と知られていないけれど3Mに続くこれら逸品焼酎を、まだ入手可能なうちにぜひ一度お試し下さい。
プレミア価値がついてしまうと、本当に飲む機会が少なくなってしまいますからねぇ・・・
まとめ
何にでもいえることでしょうが、作品には作り手の人柄とか情熱、誠実さ、地道な努力などが現れるものです。
今回紹介した焼酎は、まさにそれらを含めた作り手の個性やこだわりが、その中に凝縮されている焼酎ばかりです。