黒ビールと一口に言っても、実は様々な種類がある事をご存知ですか?
これらが黒ビールの種類となります。
- シュバルツ
- スタウト
- ドゥンケル
- ポーター
あまり日本には馴染みのないカテゴライズもありますが、覚えておくといざという時ちょっとだけ格好いいかも!?
という事で、
黒ビール種類まとめ|シュバルツ/スタウト/ドウンケル/ポーターの違いと特徴
をお送りします。
黒ビール4種類の違い
黒ビールを分類は以下の4種類。
- シュバルツ
- スタウト
- ドゥンケル
- ポーター
という事でさっそくこの4種の違いを見ていきましょう。
日本では全て「黒ビール(原料の一部にローストした大麦を使用した色の濃いビール)」にカテゴライズされます。
ラガービールかエールビールか
まず、この4種の中にラガービールとエールビールが混在しているので、分けてみます。
>>>ラガーとエールの違いは?
分かりやすく、下記に箇条書きしてみましょう。
- ラガービール⇒【シュバルツ、ドゥンケル】
- エールビール⇒【スタウト、ポーター】
これで【シュバルツ、ドゥンケル】と【スタウト、ポーター】の違いは分かりましたね。
では、同じラガービールで黒ビールの【シュバルツ】と【ドゥンケル】の違いはなんでしょう。
【シュバルツ】と【ドゥンケル】の違いは?ポイントはその名前!
共にラガービールである【シュバルツ】と【ドゥンケル】の違い。
それはずばり、ビールの色の違いです。
つまり麦芽をローストする温度(=焦げ具合)の違いですね。
温度が高くより焦げて色が真っ黒なのが【シュバルツ】。
【シュバルツ】よりもローストの温度が低温。
焦げ具合も比較的浅く、真っ黒とまではいかないけれど暗めの色なのが【ドゥンケル】。
実はこれ、その名前が表しているんです。
【シュバルツ】はドイツ語で「黒」。
【ドゥンケル】は「暗い」という意味。
そう、それぞれビールの色を表しているんですね。
- しっかりローストされた麦芽を使用した真っ黒なビール⇒【シュバルツ】
- 比較的浅めにローストされた麦芽を使用した暗めの色のビール⇒【ドゥンケル】
では次にエールグループ。
同じエールビールで黒ビールの【スタウト】と【ポーター】の違いを見てみましょう。
【スタウト】と【ポーター】の違い
この2種類の違いとは、元々はアルコール度数の違いです。
18世紀イギリスで大人気だった【ポーター】がアイルランドに渡りました。
アルコール度数の高いポーター(スタウト・ポーターと呼ばれていた)へ変化していき、その後【スタウト】と呼ばれ、改良されていったのです。
厳密に言えば、スタウトはスタウトとして改良されているので、ポーターとの違いがアルコール度数だけではない場合があります。
例えば、使用するのは麦芽ではなく、発芽する前の大麦だったり、砂糖が入っていたり。
その他、個人的にですが、【スタウト】の方が味にクセやキレがある場合が多い気がします。
しかし、それは個々の【スタウト】によっても異なって来るので、ここではアルコール度数と国の違いだけ押さえておきましょう!
- スタウト⇒アルコール度数ポーターより少し高い、アイルランド生まれ
- ポーター⇒アルコール度数スタウトより少し低い、イギリス生まれ
ちなみに、生まれた国で言えば【シュバルツ】と【ドゥンケル】はどちらともドイツ生まれです。
各種類の特徴まとめ
改めて整理しましょう。
シュバルツの特徴
- ラガービール
- 真っ黒にロースト
- ドイツ生まれ
ドゥンケルの特徴
- ラガービール
- 真っ黒になる手前、濃い色にロースト
- ドイツ生まれ
ポーターの特徴
- エールビール
- スタウトと比較してアルコール度数低め
- イギリス生まれ
スタウトの特徴
- エールビール
- ポーターと比較してアルコール度数高め
- アイルランド生まれ
馴染みのビールを分けてみよう
それでは、普段私たちが「黒ビール」として飲んでいるビールを各種類に分けてみましょう。
喉越しのいい『ヱビス』は【シュバルツ】
日本ではとても馴染み深い『ヱビス プレミアム ブラック』はずばり【シュバルツ】。
黒ビールながら軽めに飲めるのは、ラガービールの喉越しのおかげなんです♪
あのSAPPOROが生み出した【ドゥンケル】その名も『月夜のデュンケル』
正直【ドゥンケル】にはあまり馴染みがなく知らなかったのですが…
SAPPOROから出ていました!
その名も・・・『月夜のデュンケル』
悲しいかな、まだ飲んだ事がないのですが、そのお味は…
アロマ立つコクと深みが持ち味。丹念にローストしたカラメル麦芽を一部使用しています。心和むダークブラウンの液色と洗練された甘みの味わい。
ほほぅ、洗練された甘みですか。これは、飲んでみたい…。
本場イギリスのようなコクのある【ポーター】と言えば『東京ブラック』
本場イギリスで飲むような新鮮でおいしいポーターが飲みたい!という想いから生まれたのが、以前にも紹介した東京ブラック。
香ばしい香りやコク、苦みなどはありつつも、スタウトよりクセが少なく、非常に味わいのある1杯です。
『常陸野ネスト スイートスタウト』は日本らしい【スタウト】
スタウトと言えば、誰もが知っている『ギネスビール』ですが、木内酒造の『常陸野ネスト スイートスタウト』も一度は飲んでおきたいスタウトです。
香ばしく力強い苦みがあるにも関わらず、口当たりは爽やかで、後味はほんのりと甘い。
日本のビールらしい繊細なスタウトと言えるでしょう^^
まとめ
いかがでしたでしょうか。黒ビール、と言っても色々な種類があるんですね。
正直細かい事はいいから「黒ビール」として楽しもうぜ♪
なんて気もしますが、それぞれには生み出した『職人さんのこだわり』があったり、『独自に発展していった文化』があったり。
たまにはそのこだわりや文化に敬意を評し、飲み比べなんてしてみるのもいいんではないでしょうか♪