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紹興酒の種類と味の特徴|美味しい飲み方はコレ!!

紹興酒とは

 

飲み屋さんや中華料理店のメニュー表、もしくはCOOKPADのようなレシピサイトで、【紹興酒(しょうこうしゅ)】という名前を目にしたことがある人は多いはずです。

しかし、実際に紹興酒がどんなお酒で、どうやって飲むものなのかってご存知ですか?

度数や飲み方など、紹興酒に注目していきます。

 

 

黄酒と紹興酒

中国の代表的なお酒に【黄酒(こうしゅ)】があります。

 

黄酒は『米』を原料とする『醸造酒』で、『並行複発酵』にて作られます。

この特徴は日本酒とよく似ており、中国版の日本酒が『黄酒』と言ったところですね。

 

この黄酒は中国の醸造酒の代名詞とも言えるお酒ですが、様々な種類があり、黄酒の中でも中国の浙江省紹興市付近で作られたものが【紹興酒】と呼ばれるのです。

例えるなら、『スパークリングワイン(黄酒)とシャンパン(紹興酒)の関係と同じ』です。

 

紹興酒は飲用としてだけではなく、日本酒と同様、調理酒としても良く使われます。

アルコール度数はモノにもよりますが15~20度程度となっていて、日本酒と同じぐらいのアルコール度数です。

 

ちなみに紹興酒の原料は、『糯米』『麦麹』『水』とその他の原料ですが、本場中国では鑑湖という湖の水で作るため、別名『鑑湖名酒』とも呼ばれています。

・・・が、それも10数年前までのお話で、2000年代初頭から水道水で作っているそうです。

何でも、鑑湖の水がかなり汚染されている状況らしく、飲用なんてもっての外とのこと・・・

さすがチャイナクオリティですね(笑)

参考:ニコニコニュース

 

紹興酒の種類

一言に紹興酒といっても、紹興酒は作り方によって次の4つの種類に分けることが出来ます。

  1. 元紅酒
  2. 加飯酒
  3. 善醸酒
  4. 香雪酒

それぞれの簡単な特徴について説明します。

 

1.紹興酒の基本となる『元紅酒』

4つの紹興酒の基本となるのが【元紅酒(げんこうしゅ)】で、アルコール度数は4つの中でも一番低めの16度前後です。

中国では最もポピュラーな紹興酒で、最も古い歴史を持つ紹興酒です。

 

2.日本で一般的に流通している『加飯酒』

4つの紹興酒の中で、一般的に日本に流通しているのは【加飯酒(かはんしゅ)】と呼ばれる紹興酒です。

 

元紅酒よりも糯米と麦麹を1割程度増量し作るため、『糯米(飯)を加えて作る』から『加飯酒』と言います。

アルコール度数は18度前後で、紹興酒の中でも、加飯酒と元紅酒は甘さ控えめの味わいとなっています。

 

3.ちょっぴり贅沢な作り方の『善醸酒』

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紹興酒の中でもちょっぴり贅沢な作り方をするのが【善醸酒(ぜんじょうしゅ)】です。

何が贅沢かと言うと、原料の『水』の代わりに『元紅酒』を使って作るお酒です。

 

紹興酒に限らず醸造酒に分類されるお酒は『糖』を『アルコール』に分解するアルコール発酵によってアルコールを生成しています。

このアルコール発酵を行うのは酵母と呼ばれるものですが、アルコール度数が高くなり過ぎると死滅し、アルコール発酵が止まります。

 

善醸酒は、水の代わりお酒を使うので、アルコール度数が最初から高く、アルコール発酵を行う酵母が醸造の途中で死んでしまいます。

そのため、本来アルコールに分解されるはずだった『糖』が消費されずに残るため、善醸酒は元紅酒や加飯酒に比べて甘みが強いお酒になります。

アルコール度数は元紅酒と同じく15度程度です。

 

ちなみに日本酒においても、仕込みの水の代わりに日本酒を使って作る『貴醸酒』というお酒がありますが、こちらも甘く濃厚な日本酒です。

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4.一番甘さの強い『香雪酒』

紹興酒の中でももっとも甘いものが【香雪酒(こうせつしゅ)】です。

香雪酒は善醸酒と同じく、仕込みの水の代わりにアルコールを使いますが、そのアルコールは粕取り焼酎と呼ばれる蒸留酒です。

仕込みに使うアルコールの度数が高いため、善醸酒とよりも甘く(糖が消費されない)、善醸酒よりもアルコール度数は高い20度程度の紹興酒です。

 

紹興酒の味

紹興酒の味は種類にもよりますが、平たく言い表すなら、独特の豊潤な風味があり、甘苦い味がします。

紹興酒はワインと同じように熟成させることで、味が変わるお酒です。

熟成期間が短いとアルコール感や酸味を感じるドライな味わいで、熟成するほどに角が取れまろやかで、コクがでてきます。

 

紹興酒の飲み方

紹興酒は見た目の色が濃く、芳醇な香りがするため薄めて飲むものと勘違いされがちですが、飲み方の基本は【常温ストレート】です。

ただ常温ストレートはあくまで基本の飲み方で、他にもいろいろな楽しみ方があります。

 

冷やして飲む

日本では多くのお酒を冷やして飲みます。

熱い夏場だと、紹興酒も冷蔵庫で冷やしたり、ロックにして飲む方法も人気です。

 

温めて飲む

日本酒のように『燗』にする飲み方も日本では人気です。

紹興酒の豊潤な香りがより強調され、香りを楽しみたいときや、寒い冬の日におすすめの飲み方です。

 

砂糖を入れて飲む

日本でポピュラーな飲み方の一つとして、砂糖(角砂糖、ザラメ、氷砂糖)を入れて飲むというものがあります。

甘みが強くなるため、紹興酒が初めてという人でも飲みやすいおすすめの飲み方です。

 

一説によると「かつて日本に入ってきた紹興酒の質が悪く、それを砂糖で誤魔化していたことが砂糖を入れる飲み方の発端」と言われています。

そのため巷では「砂糖を入れるのは日本独自の文化」と言われることが多いのですが、実は中国でも一部地域でも砂糖を入れて飲む習慣があるので、日本独自の文化というのは間違いですね。

 

カクテル

紹興酒の独特な風味が苦手な人は、カクテルにしてしまうのもオススメです。

  • 上海ハイボール:紹興酒のソーダ割
  • ドラゴンウォーター:紹興酒のウーロン茶割
  • チャイナカシス:紹興酒+カシスリキュールのソーダ割
  • 香港フィズ:紹興酒のジンジャーエール割
  • ロイヤルジャスミンティー:紹興酒のジャスミン茶割(ホット)

個人的なオススメは香港フィズですね^^

ジンジャーエールがすっきりとした爽やかさを演出してくれます♪

 

まとめ

紹興酒とは糯米を主原料とした中国の醸造酒です。

豊潤な香りと甘苦い味が特徴で、熟成期間が長いほどまろやかな味わいになります。

 

そして実は紹興酒は世界三大美酒の一つだったりします。

まだ飲んだことがない人は一度、世界三大美酒の紹興酒を試してみてはいかがでしょうか?

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