「空きビンも取っておきたい!」
一目でそう思わせてくれるのが、日本酒『新政』です。
洗練されたボトルデザインは、抜群にスタイリッシュです。
もちろん中身も、見た目を裏切らないこだわりがあります。
お酒をプレゼントしようと思ったとき、相手がこんな人で困ることってないですか?
「お酒全般が好き。日本酒も飲むけど、銘柄のこだわりはない」
私にもそういうストライクゾーンが広い人がいて、毎度頭を悩ませています。
知名度が高いものか、それとも珍しさか。価格帯で選ぶのか……。
悩んじゃいますよね(笑)
でも、パッと目を惹くボトルだったらどうでしょう?
しかも日本酒らしくない、斬新なものだったなら……。
それだけで印象に残るプレゼントになりますよね!
しかも、プレミア価格がつくほどの人気です。
これまでの日本酒の概念を覆すような、個性豊かなラインナップが揃っている。
それが新政シリーズです。
予算の事情はそれぞれですし、購入を考えるかどうかは状況によると思います。
その辺りはおいといて、まず見て欲しい。
眺めるだけでも十分に、目の保養になりますからね!
新政はどんなお酒?
秋田のお米、秋田の水、自社の酵母による酒造り。
お米の旨味を活かし、こだわり抜かれた醸造方法も特徴です。
特に、野生の酵母による「生酛造り」での「純米酒」です。
(詳細はこの後書いていきます)
シリーズによって、個性を打ち出しているのも魅力です。
パッケージもシリーズによって、ガラリと変わっています。
そのラインナップを先に知りたい人は、スクロールして下さい。
酒造会社のこだわりポイントを知りたい人は、読み進めて下さいね。
新政酒造とは
新政は、秋田県にある新政酒造が造っている日本酒です。
創業は1852年で、老舗の伝統を受け継ぎつつ、革新的な酒造りをしている酒蔵です。
日本酒はお米と水、酵母の働きによってできる、発酵酒です。
日本酒造協会から販売される酵母で「きょうかい6号」というものがあります。
この酵母は、元は新政酒造のもろみから採取されたものです。
低温の中でも発酵を進めるこの酵母は、昭和10年に販売されると同時に、日本酒業界を席巻。
特に東北を始めとする寒冷地帯では重宝され、日本酒造りの技術を底上げしました。
新政酒造は自社から生まれた酵母を大切にし、日本酒に使用する酵母は6号酵母と定めています。
また、その酵母が自然由来であることにも注目しています。
自然に入ってくる乳酸菌での発酵も、酒質を高める――。
その醸造方法が自社の酒造りにマッチすると考え、醸造用の培養酵母を使わない技術も用いています。
生酛(きもと)造りという、高度な技術です。
さらに、酒税法では表示義務がない、酵素剤やミネラル類なども添加しないことをポリシーにしています。
簡単に言えば、科学的な手法が用いられる前の日本酒造りを蘇らせるもの。
大量生産へ向かった日本酒が取りこぼしてきたものを、今拾い上げている。
そんな酒造会社と呼べるかもしれません。
伝統ある酒造会社だからこそ、伝統に裏付けされた革新もできる。
新政が特定名称にこだわらない理由もそこにあります。
新政は「純米酒」としか名乗らない
日本酒には特定名称というものがあります。
吟醸酒や大吟醸酒といったものです。
特定名称を名乗るには一定の条件をクリアする必要がありますし、一般人から見てわかりやすいランク付けにもなっています。
特定名称について詳しく知りたい人は日本酒の種類が深すぎる!!【違いの分かる】酒飲みになろう!を参考にして下さい。
特定名称には精米歩合がつきものです。
精米歩合とは、精米前(100%)に対しての「精米後のお米の大きさ」です。
例えば50%以下なら大吟醸酒と名乗って良いよ、というものです。
ミソなのが「以下」という言葉。
正直、現在の日本酒の技術は特定名称を追い抜いている面があります。
精米歩合が50%以下のお酒もたくさんあります。
有名な獺祭(だっさい)もそうですし、獺祭よりも高精米なお酒もあります。
>>>獺祭14種類【ランク&価格】まとめ『おすすめ人気はやっぱり・・・!?』
大吟醸よりもさらに上のランクは、特定名称にはありません。
要は特定名称が作られたとき『50%以下はすごいものだった』というくらい古いとも言えます。
ちなみに、「純米」とは醸造アルコールが無添加のもの、という意味です。
精米歩合は関係していません。
新政は純米酒とだけ名乗っています。
ですがそれは、精米していないことではありません。
新政酒造の公式サイトを見ればわかりますが、どのシリーズも精米歩合は大体が50%以下です。
精米歩合だけみれば純米大吟醸酒です。
「純米酒」には精米歩合の条件はありません。
言い換えれば、どんな高精米な日本酒でも、醸造アルコールが無添加なら純米酒です。
それでも純米酒を名乗る意味は、それだけ自信があるからです。
なんだかんだいって、吟醸酒や大吟醸酒といった特定名称は、それだけで「良さそう」という印象を持ちます。
これはもう、日本酒の歴史的背景も、日本語としての語感も兼ね備えたものだからです。
それを取り入れるかどうかは酒造会社によります。
良い悪いではなくて、戦略です。
新政酒造にとっては、特定名称がもつ既存のイメージは不必要とし、精米歩合も目安のひとつです。
もっと言えば、精米歩合が高いのは当然で、そこから新たなる方向性を打ち出した日本酒。
それが新政と言えるでしょう。
中身は伝統を受け継ぎ、生酛造りへと立ち返る、美味しさへの追求。
それでいて、これまでの古くさい日本酒から、洗練されたイメージをもたらすパッケージ。
伝統的、かつ斬新。
それこそが新政の魅力です。
というわけで、さっそく各シリーズの紹介を!
と行きたいところですが、価格について補足します(笑)
とりあえず、どんなラインナップなのか気になる人はスクロールして下さい。
購入を考えている人は読み進めて下さいね。
メーカー希望価格とプレミア価格について
この記事で載せている価格は、2018年3月末のものです。
メーカー希望価格はこの時点で、公式サイトに載っていたもの(2016年~2017年)。
特約店で販売されている値段に近いものです。
プレミア価格は、Amazonや楽天市場、ヤフーショッピングといった大手通販サイトの、最安値の価格帯です。
特にプレミア価格は、販売時期や在庫状況、化粧箱の有無などで価格が変動します。
詰め日(製造年月日)によっても変わりますので、目安として考えて下さい。
新政の場合、「Colors(カラーズ)」というシリーズは、ヴィンテージとしての保管も考えられた造りです。
そのため詰め日が他の銘柄よりも混在していますし、価格帯も幅が広くなっています。
逆に「NO.6」シリーズは生酒で、長期保管に向かないため、詰め日が新しいものが高い傾向です。
新政は720ml(四合)サイズで卸しています。
特記していない場合は、720mlに対しての価格です。
酒造会社は、貴醸酒以外のものは純米酒としています。
ただ通販サイトによっては、精米歩合を元に「純米吟醸」「純米大吟醸」の特定名称を使っているところもあります。
通常価格で買いたい人へ
酒造会社から直接卸されている「特約店」を探しましょう。
新政を取り扱っていることを公開しているお店は、かなりあります。
列挙しきれないので、ネット上で探すときは「新政 特約店 県名」といった感じで検索してみて下さい。
ただし特約店は在庫が限られていることもあり、店頭販売のみのところや、購入に際して条件があるところと様々です。
まずは自分が行ける近郊から調べるといいでしょう。
もちろんサイトを持っていない酒屋さんも多くあります。
地酒を揃えている酒屋さんを見つけたら、何か購入するついでに聞いてみるのも手です。
プレミア価格の新政をお持ちの方へ
もし・・・
飲まない新政で高級品があったなら、お酒の買取りが可能かもしれません。
- もらったけど飲む人がいない
- 飲んだことはあるけど好きじゃない
そんな方は、坂上忍さんのCMでおなじみのバイセルが便利!
ちょっとしたお小遣いになるかも!?
※意外な値段にびっくり
Colors(カラーズ)4種+中取り
その名の通り、「色」が前面に押し出されています。
各銘柄のラベルに使われている色が「通称」にもなっています。
パッと見シンプルなラベルですが、それでいて印象的です。
使われている色の意味を知ると、なるほど、と納得できるでしょう。
使われている酒米の個性を、火入れ(加熱処理)をすることで、さらに旨さを際立たせた、レギュラーラインです。
「無圧中取り」のバージョンもあります。
圧力をかけない搾り(無圧)で、より美味しいところを使った(中取り)といった意味です。
通常のものより値段が高くなっています。
長期保管を考える人は、中取りのものを選ぶのが推奨されています。
ちなみに通販サイトでは、「別誂(べつあつらえ)中取り」とも表記されます。
生成(エクリュ)
生成は「きなり」と読み、訳すと「エクリュ」です。
染めていない、さらしていない天然繊維の意味があります。
新政が生成の言葉を用いているのは、「始め」「素」のようなニュアンスかもしれません。
酒米「酒こまち」を使っています。
酒こまちは、秋田県農業試験場が15年かけて開発した酒米です。
雪が降る前に収穫でき、なおかつ品質の良さを追求したもの。
酒こまちで醸したお酒は、上品かつ旨味も詰まったものになる特徴があります。
新政の生成(エクリュ)もそのお米の性質を発揮させ、雪解け水のようにすがすがしく、芳醇さを兼ね備えています。
麹米(こうじまい)と掛米(かけまい)で、精米歩合が違うのもポイントです。
麹米はお酒のもとのようなもので、もろみになる部分です。
掛米はそこへ何度かわけて足されるもの。
最終的には溶けて日本酒へと変わりますが、どちらも酒こまちを使い、より長所を引き出すために精米歩合を変えています。
- メーカー希望価格:1,480円
- プレミア価格:2~3,000円台
- 原料米:酒こまち
- 精米歩合:麹米40%、掛米60%
生成(エクリュ)中取り
- メーカー希望価格:1,980円
- プレミア価格:3,000円前後~
瑠璃(ラピス)
ラピスは瑠璃色の英名「ラピスラズリ」から来ています。
天然石としても有名ですね。
深く濃いブルーは夜空に例えられ、その中に輝く模様は、星をイメージさせます。
ラピスは、新政の基本的な味わいを表現する「定点観測」的な作品と、公式サイトにもあります。
新政の各銘柄が星なら、ラピスは北極星のようなものなのかもしれませんね。
美山錦で醸したラピスは、澄んだ夜空のような端正さがあります。
ふっくらとジューシーな旨味がありながら、すっと切れていく軽快さ。
飲み足りなくならず、飲み飽きもしない。
バランスに優れたお酒です。
新政 純米 瑠璃(ラピスラズリ) 美山錦 生もと仕込 720ml
- メーカー希望価格:1,860円
- プレミア価格:2~3,000円台~
- 原料米:美山錦
- 精米歩合:麹米40%、掛米50%
瑠璃(ラピス)中取り
- メーカー希望価格:2,360円
- プレミア価格:3~4,000円
天鵞絨(ヴィリジアン)
天鵞絨は「てんがじゅう」と読みますが…読めませんよね(笑)
「ビロード」を指す当て字です。
ラベルに緑色を使っているので、ヴィリジアンが通称です。
ビロードの気品さ。
緑色からイメージする奥行きの深さ。
その両方が組み合わさった味わいを表現しています。
美山錦を使い、木桶仕込みによって造られています。
滑らかな口当たり。
重厚で力強さがある旨味。
余韻も深く、ゆったりとした時間が過ごせそうです。
Colorsの中でもずば抜けて、厚みがある味わいになっています。
- メーカー希望価格:不明
- プレミア価格:3~4,000円台~
- 原料米:美山錦
- 精米歩合:40%
天鵞絨(ヴィリジアン)中取り
- メーカー希望価格:不明
- プレミア価格:6~7,000円台
秋櫻(コスモス)
花の名前を冠し、鮮やかなピンク色をラベルに用いたお酒です。
秋田県で初めて誕生した酒米「改良信交」を使っています。
滑らかさ、余韻の心地よさを生み出すのが持ち味。
秋田では新政酒造のみがこの酒米を使っています。
甘酸っぱい香りがキュート。
みずみずしい甘味と酸味は、苺やさくらんぼを食べるときのように、楽しさを運んでくれます。
木桶仕込みで造られた、貴重なお酒です。
通販サイトによっては表記に「木桶仕込み」があるもの、無いものと混在していますが、同じものです。
詰め日によって大きく値段が変わります。
- メーカー希望価格:不明
- プレミア価格:4~5,000円台
- 原料米:改良信交
- 精米歩合:40%
秋櫻(コスモス)中取り
- メーカー希望価格:不明
- プレミア価格:8,000円前後
NO.6シリーズ
数字の6を大胆にあしらったボトルデザインで統一しています。
圧倒的なまでに洗練されたデザインで、封を空ける前から胸が高鳴ることでしょう。
「NO.6(ナンバーシックス)」は6号酵母から来ていて、その魅力を最大限引き出したもの。
6号酵母仕込みの旨さを、よりダイレクトに伝えるために造られています。
新政の中では、生酒のシリーズとして、通年販売されています。
生酒は、加熱処理を行っていないものです。
特にN0.6は「生酛純米の生酒」という、とても珍しい生酒です。
生酒がもつフレッシュ感を、心ゆくまで堪能しましょう。
家で保管する場合は、冷蔵庫に入れて下さい。
通販を使うときは、クール宅急便で。
NO.6は主に、麹米に「吟の精」、掛米に「酒こまち」を用いていますが、その年のお米の出来具合によって品種を変えてもいます。
そのため、原料米は秋田県産酒造好適米として記載されています。
(酒造好適米は酒米の正式名称です)
容器内の気体容量を減らすため、740ml入りで販売されています。
NO.6シリーズはアルコール度数が15度の原酒です。
通販サイトによって、商品説明が生原酒、原酒、といったバラツキが見られますが、同じ物です。
通常バージョンと中取りバージョンがあります。
通販サイトでは、中取りを「エッセンス」と表記しています。
ボトルにかけられたタグに、エッセンスと書かれているためです。
R-type(アールタイプ)
Regular(レギュラー)の頭文字からきています。
NO.6の入口的な存在です。
濾過を最小限にとどめることで、お米が持つ本来の旨さを味わえる造り。
甘味と酸味のバランスが良く、徐々に消えていく余韻に浸れます。
生酛造りによって、さらに旨味を際立たせ、生酒の良さを存分に楽しめる銘柄です。
- メーカー希望価格:1,500円
- プレミア価格:3~4,000円台
- 原料米:秋田県産酒造好適米
- 精米歩合:麹米40%、掛米60%
R-type 中取り(エッセンス)
- メーカー希望価格:2,000円
- プレミア価格:4,000円前後
S-type(エスタイプ)
スペシャルのSではなく、SuperiorのS。
Superiorの読み方はスペリアー、スーペリア、スペリオル、スペリオールなど色々あります。
スペリオールという青年雑誌もありますね(笑)
「上級」や「より優れた」といった意味を持っています。
新政は「上級版」として展開しています。
生酒のみずみずしさとともに、口の中で膨らむ旨味。
鼻から抜けていく香りもふくよかです。
切れ味は素晴らしく、メリハリのある飲み口になっています。
酒単体でも楽しめる芳醇さ、飲み飽きしない切れ味を追求し、造られています。
通販サイトの価格帯は、だいぶ幅があります。
購入する場合は、詰め日や化粧箱の有無、送料の違いなども含めて検討しましょう。
- メーカー希望価格:2,000円
- プレミア価格:4~5,000円台
- 原料米:秋田県産酒造好適米
- 精米歩合:麹米40%、掛米50%
S-type 中取り(エッセンス)
- メーカー希望価格:2,500円
- プレミア価格:5~6,000円台
X-type(エックスタイプ)
Excellent(エクセレント)のXです。
「なんでEじゃないの?」と思った人……私です(笑)
exで始まる単語の略語としてXが使われます。
NO.6の「豪華版」「最上級」という位置づけです。
ボトルデザインも、より格調の高いものになっています。
もちろん中身もそれに伴った出来映え。
精米歩合30%まで磨き込まれた酒米を使い、6号酵母の良さを余すところなく発揮させた贅沢なお酒です。
力強くも凜とした味わいで、鮮烈な旨味が伝わります。
心躍る香り。
鮮やかで、透明感もある繊細な旨味。
あたかも白ワインを思わせる酸味。
その調和に、ゆっくりと身を委ねたい銘柄です。
詰め日によってボトルデザインの仕様が異なっています。
それに伴い、通販サイトの表示画像や表記に違いが見られます。
価格も大きく幅があるので、購入時には、詰め日や化粧箱といった仕様を確認して下さい。
- メーカー希望価格:3,000円
- プレミア価格:8,000円前後
- 原料米:秋田県産酒造好適米
- 精米歩合:麹米30%、掛米30%
X-type 中取り(エッセンス)
- メーカー希望価格:5,000円台
- プレミア価格:10,000円台~
XS-type(エックスエスタイプ)
クリスマス向けだったものの、販売が延期され、3月になって発売された銘柄がこちら。
瓶内二次発酵よる、スパークリングな新政です。
出荷数が少なく、完売のお店が多く見られています。
- メーカー希望価格:4,000円
- プレミア価格:15,000~17,000円
- 原料米:秋田県産 美山錦
- 精米歩合:麹米40%、掛米40%
PRIVATE LAB(プレイベートラボ)シリーズ
伝統的な醸造だけでなく、革新的な日本酒を目指して造られているのが、プライベートラボシリーズです。
「新生」新政が、日本酒の可能性や、新しい味わいを求めたラインナップになっています。
各銘柄はどれも個性的で、その個性を端的に表したラベルデザインも魅力です。
陽乃鳥(ひのとり)
日本酒造りでは、お米を発酵させるときに水を使います。
その水の一部を酒にすることで、より発酵が深まったお酒を「貴醸酒(きじょうしゅ)」と言います。
陽乃鳥はその貴醸酒の造りによるもの。
新政の中でも取り分け、濃厚な旨味があります。
とろりとした甘味、それを引き締める酸味の、甘酸っぱさが魅力です。
発酵中のお酒が、さらに発酵し、生まれ変わっていく様を「ひのとり」になぞらえています。
不死鳥というには、可愛らしくシンボル化された鳥。
火ではなく「陽」としての暖かさを感じる、オレンジ色を使ったシンプルなラベルです。
オーク樽に入れて、さらに熟成させた「陽乃鳥オーク」もあります。
とても人気があり、大手通販サイトでもなかなか出回らない銘柄です。
- メーカー希望価格:1,900円
- プレミア価格:不明
- 原料米:美山錦
- 精米歩合:麹米40%、掛米60%
陽乃鳥オーク
[日本酒 清酒]新政 陽乃鳥 オーク 貴醸酒 720ml[全国送料無料クール便]
- メーカー希望価格:1,900円
- プレミア価格:不明
亜麻猫(あまねこ)
クエン酸による酸味が出る、焼酎用の白麹を取り入れています。
その白麹は、泡盛には欠かせない黒麹を親としており、一般的な日本酒とは違う風味が楽しめます。
お米のみずみずしい甘味を、きゅっと引き締める酸味。
爽やかな香りが心地よく、軽やかな飲み口になっています。
甘酸っぱい味わいにファンも多い銘柄です。
金色のように派手ではなく、黄色を帯びた褐色が亜麻色です。
「亜麻色の髪の乙女」の歌のように、髪の毛の色を指して使われることも多く、金髪よりも落ち着いた色合いです。
猫のように軽やかに、上品でいてチャーミング。
そんな酒質を表すようなラベルです。
亜麻猫には中取りバージョンと、スパークリングバージョンもあります。
亜麻猫スパークは、甘さを抑えて、より酸味が弾ける爽快な辛口の仕立てです。
- メーカー希望価格:1,500円
- プレミア価格:
- 原料米:酒こまち
- 精米歩合:麹米40%、掛米60%
亜麻猫 中取り
- メーカー希望価格:2,000円
- プレミア価格:3,000円前後
亜麻猫 スパーク
- メーカー希望価格:1,650円
- プレミア価格:3,000前後~
天蛙(あまがえる)
アルコール度数が8度の、低アルコールの発泡酒です。
と一口に言っても、そこには様々なこだわりが詰め込まれています。
瓶内二次発酵により、生きた酵母による発酵が進み、ガス圧が通常の発泡酒よりも高いのが特徴です。
そのため、蔵内はもとより、取扱い店舗でもマイナス5度以下の管理を依頼しているそう。
ビギナーにはお勧めできないと表記するほど「吹き出す恐れ」があります。
発泡性がある日本酒は、発酵の抑制や、酸味を維持するといった添加物が含まれる場合があります。
そういった、記載義務の無い添加物も加えない、というのがこだわりです。
大量生産とは一線を画すものとして、天然による発酵、自然な味わいを追求しています。
そのため生産量は新政の中でも最も少なく、それゆえ手に入りづらい面もあります。
大手通販サイトでは、陽乃鳥よりも見かけない、とてもレアなお酒です。
とてもフルーティで甘酸っぱく、口の中で弾ける感覚は実に爽やか。
日本酒とは思えない、独創的な銘柄です。
濃いブルーでデザインされた蛙と、里芋のような葉が目印です。
細かな雨音に包まれるような、炭酸の感触。
そして「雨」蛙ではなく、「天」蛙と示すように、晴れやかな空を思い浮かべる気分を楽しめるでしょう。
- メーカー希望価格:2,000円
- プレミア価格:不明
- 原料米:酒こまち
- 精米歩合:麹米60%、掛米60%
その他の新政
これまで紹介してきたもの以外にも、実験的なコンセプトを持った銘柄や、バージョンが違うものなどがあります。
その中でも、新年の幕開けに相応しい干支ものと、立春を表現したもの、その2種類をピックアップします。
純米新年しぼりたて
毎年恒例の、新年に向けて販売されるシリーズです。
その年の干支をモチーフにしたラベルが印象的。
今年は戌(いぬ)年。
複雑な模様に目を凝らすと、犬の足やシルエットが見えてくるスタイリッシュなデザインです。
ちなみに2017年の酉年は、全く違う雰囲気のラベルでした。
とてもワイルドなニワトリ!
個人的には、ハーレーダビッドソンが浮かびました(笑)
公式サイトで見ることができます。
毎年集めたくなる、ユニークな干支ラベルです。
- メーカー希望価格:1,800円
- プレミア価格:6~8,000円台
- 原料米:秋田県産酒造好適米
- 精米歩合:麹米40%、掛米60%
立春朝搾り
まだ冬の厳しい寒さが残りつつも、梅の花がそろそろ咲き始めようとする立春。
2月4日の立春に搾り、すぐにビン詰め。
神社のお祓いを受け、その日に出荷されています。
待ち遠しい春に向けた、縁起も良いお酒です。
純和風なラベルも楽しいです!
とても品薄なので、通販サイトによって価格がだいぶ変わります。
- メーカー希望価格:1,620円
- プレミア価格:3,000円前後~
おわりに
新政は、伝統とモダンさを融合させている、魅力的な酒造会社です。
この機会に、新しい日本酒の世界に踏み入れるのも面白いですよ!
もし、「ちょっとなぁ」という不要な銘柄をお持ちでしたらお小遣いにしちゃいましょう♪
※意外な値段にびっくり