ウィスキーはロックや水割り、ハイボールなど色々な飲み方があって嗜みやすいお酒の一つ。
たくさんの種類の中でも、スコッチとバーボンは聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
スコッチ・ウイスキーは、英国スコットランドで造られているウィスキー。
バーボン・ウイスキーは、アメリカ合衆国ケンタッキーで造られているウィスキー。
どちらも世界5大ウィスキーの一つに数えられています。
>>>5大ウィスキー【違いと味の特徴】各国人気の代表銘柄はコレだ!!
この二つのウィスキーには、原料・味・種類・製法すべてに大きな違いがあります。
ということで、
スコッチとバーボンの違いとは|徹底比較
をお送りします。
原料の違いについて
スコッチは大麦とトウモロコシが原料となります。
※スコッチの種類によって比率は異なります。
対してバーボンの原料は「トウモロコシが51%以上含まれること」という規定があります。
その他の原料はライ麦・小麦・大麦です。
また、スコッチは着色料の使用OKですが、バーボンは世界5大ウィスキーの中で唯一、着色料の使用が禁止されています。
味の違いについて
スコッチは蒸留所ごとに異なる自然環境であることが多いです。
スッキリと飲みやすい、渋みが強いなどは蒸留所ごとで実に個性的なのです。
その中で共通しているのは、長い熟成期間からくる樽特有の木の香り。
他のウィスキーにはないこの香りを好む愛好家も多く存在しています。
対してバーボンの原料はトウモロコシがメイン。
よって、甘くまろやかな味わいです。
樽の内面の焦げた木から溶け出すタンニン分が渋みと苦みを生みますが、熟成されて柔らかな深みをだします。
種類の分け方について
スコッチには大きく分けて2種類のウイスキーがあります。
モルトウィスキーとグレーンウィスキーです。
加えてその2つをブレンドしたブレンデットの3種がスコッチの分類となります。
- モルトウィスキー…大麦麦芽のみを発酵させて単式蒸留機で蒸留しつくられたウイスキー。個性的で風味が豊かな味わい。ここからさらにシングルカスク・シングルモルト・ブレンデットモルトに分けられる
- グレーンウィスキ-…トウモロコシと大麦を5:1の割合で配合してできたウイスキー。連続式蒸留機使用。風味に乏しく単体で飲むには向いていない
- ブレンデットウィスキー…モルトウィスキーとグレーンウィスキーをブレンドしたウィスキー。
スコッチウィスキーは原料や蒸留方法によって種類が分けられています。
同じくバーボンも種類が分けられています。
- ストレート・バーボン…2年以上熟成させたもの
- シングル・バレル・バーボン‥樽どうしのブレンドは行わずに少量を瓶づめしたもの
- スモール・パッチ・バーボン…5~10種類の樽をブレンドして瓶づめしたもの
熟成期間や複数の樽をブレンドするかしないかで種類が分けられているんですね。
また、バーボンの樽は内側を焦がしたホワイトオークを使っています。
スコッチにはない特徴です。
製法の違い
ウイスキーの製法を簡単に説明します。
- 製麦…選抜された麦を水分吸収させて空気にさらす。発芽のタイミングで乾燥させる
- 糖化…大麦麦芽の中にあるデンプンを専用の容器を使って温水中に溶け出すのを待つ
- 発酵…酵母を加えて48~70時間発酵させる
- 蒸留…単式蒸留機では2回行い、連続蒸留機では1回
- 熟成…樽にいれて熟成させる
①~③は二つとも同じ。
この二つのウィスキーの違いは、④と⑤です。
バーボンは、蒸留する前にアルコール度数を80%以下にし、加水して62.5%に調整します。
スコッチの一つ、グレーンウィスキーの蒸留作業は、より高温で連続的に短い時間で行います。
また、熟成期間もスコッチは3年以上と規定があります。
一方、バーボンには熟成期間の設定は特にありません。
ただし、熟成期間4年以下の物にはラベルに熟成期間を表示することが義務付けられています。
まとめ
スコッチとバーボンは、同じウイスキーなのに産地や原料、種類の分け方や製法に結構違いがみられるのですね。
どちらもその土地ならではの歴史や職人の工夫があったからこそ生まれたものには間違いがありません。
ウィスキーはどれも同じ味なんだろうと思ってたので目からうろこでした。
これから色々なウィスキーを楽しんでみたいですね。