日本酒の酒米と精米歩合について聴いたことがありますか?
「低ければ低いほど・・・いいお酒!?」
まぁ、概ね間違ってはいませんが(笑)
今回は簡単に酒米と精米歩合について解説したいと思います。
酒米と精米歩合について
日本酒に馴染みがない人には、ピンと来ない部分があると思いますので、少し補足します。
※酒米や精米歩合について知っている人は、飛ばして下さい。
日本酒は酒米と呼ばれる、酒造りに適したお米から出来ています。
酒米を精米していくことによって、穀物とは違う香りや味わいが出てくるのが特徴です。
どんな酒米を使うかによって、お酒の性格が決まります。
山田錦は酒米の王様とも言われ、芳醇な香りやコク深さが出ることでも知られています。
その反面、栽培が難しく、栽培する農家も昔は少なかったため、酒米自体の値段も高かったそうです。
その酒米も、そのまま使うのではなく、精米してから使うのが日本酒です。
というのも、酒米は外側を削り、中心に近づくにつれ、雑味が消え、綺麗な味わいへ変わっていく性質があるからです。
この精米の加減を、精米歩合として表記されます。
精米前を100%とし、精米で削ったあとに残った部分を%で表示します。
精米歩合と酒造方法により、名乗れる特定名称があります。
それが吟醸酒や、大吟醸酒といったものです。
醸造アルコールの添加がない場合は、「純米」の冠が付くなど、細かく設定されています。
>>>日本酒の種類が深すぎる!!【違いの分かる】酒飲みになろう!
大吟醸酒と名乗るには、まず精米歩合が50%以下という基準をクリアしなければなりません。
単純に言えば、半分以下の大きさまで削っているわけです。
(※精米歩合以外にも、大吟醸酒の条件はあります)
そのクラスまでくると、精米は「磨き」表現されるほど、高い技術力が必要となります。
ちなみに大吟醸の精米歩合が50%「以下」というのもポイントです。
極端な話、磨けるのならいくらでもいいのです。
例えば有名な獺祭。
獺祭の看板である『磨き二割三分』は精米歩合23%、つまり77%も削った山田錦を使っています。
獺祭の特徴である、果物を彷彿とさせる香りや、甘味と酸味の絶妙なバランスもまた、磨き抜いた山田錦を使っているからでしょう。
>>>獺祭14種類ランク&値段の違いまとめ|おすすめ人気銘柄と最高級品『遠心分離』とは
もちろん酒造りには精米だけでなく、最後のビン詰めに至るまで、様々な過程があり、手間暇がかかっています。
大吟醸酒の値段が高くなる所以は、そういったコストと時間がかかっているためです。
まとめ
日本酒を楽しむ上で、この精米歩合という値を覚えておくと良いでしょう。
買う時にも。
味わう時にも。
より味の違いを楽しめるようになりますからね^^