知名度が高く、美味いと評判の日本酒「獺祭」。
その名は、日本だけでなく世界に轟かせています。
しかし、獺祭について調べると「味が落ちた」「まずい」という酷評を目にすることがあります。
確かに、人によって味の感じ方は違いますが・・・
なんだか納得できず、調べてみました。
すると、味の感じ方の差だけでは片付けられない、大きな理由を見つけたのです。
そこで今回は
- 獺祭の美味さの特徴
- ”まずい”と言われた理由
の2つをまとめてみました。
ということで、
獺祭はどんな味?”まずい”って本当?|美味さの特徴と合わせて簡単解説
をお送りします。
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獺祭が「美味い」と言われる理由
獺祭の豊富な種類の中でも、共通して言われるのが「飲みやすさ」。
- 果実のような”甘み”
- ワインのような”香り”
- 雑味のない、程よくスッキリとした”飲み口”
と日本酒を飲み慣れていない人でも、すんなり飲めてしまうと好評なんです。
その飲みやすさの秘密は、原材料と精米歩合にあります。
酒米の王様 山田錦と精米歩合
獺祭の原材料に使われるのは、最高峰の酒米 山田錦。
山田錦を使った日本酒は
- 芳醇な香り
- きめ細かいまろやかさ
- コクのある味わい
が特徴。
もともと雑味の少ない山田錦を精米で磨き削り、雑味をさらに削ぎ落とします。
そして中心部に近い、甘みと旨みを使って製造されたのが、獺祭なんです。
種類によって精米歩合は異なりますが、50%→39%→23%と数字が低くなるほどに、米本来の甘みと風味が引き立ちます。
獺祭の辛さは中辛口〜辛口ですが、辛いというよりは甘みを強く感じます。
獺祭の華やかな香りを楽しむため、お猪口ではなくワイングラスで飲むのがおすすめです。
>>>獺祭50/39/23結局どれが美味しい?おすすめ一番人気は・・・
「まずい」「味が落ちた」って本当?
本当に獺祭の味は落ちたのでしょうか?
”味の好み”以外に浮かび上がった、2つの真相をまとめました。
”獺祭はまずい”の真相1|工場での大量生産
一時の獺祭の流通量は少なく、人気ゆえに品薄状態が続き「幻の酒」と言われるほどでした。
お店では少量の獺祭をプレミア価格で販売し、価格がどんどん上がり、さらに入手困難になる・・・というループが続きます。
もっと沢山の人に酒を楽しんで欲しいと考えた旭酒造は、生産体制を整え、獺祭を増産する事に成功しました。
その為「今までと違う大量生産で、味が落ちた!!」と考える人もいるようです。
しかし、獺祭の製造は全てマニュアル化され、
- 0.1度刻みで規定温度を測られる、蒸し米
- 麹を振りかける高さ・角度・速度・量まで細かく決められた仕込み作業
- 年中一定に保たれた、醸造所の温度
など完全に定められた数値を元に作業されています。
その為、入社1年目の社員でもベテラン社員と同じように仕込みに加わることができるというから驚き!
そうして、安定した獺祭を作り続けられるよう徹底されているのです。
大量生産=品質が落ちる・・・というわけではなさそうですね。
”獺祭はまずい”の真相2|保管環境による劣化
生産量が増えると、当然市場の流通量も増えます。
取り扱いをする酒屋や、購入した自宅での保存方法によっては味が劣化してしまう可能性も・・・
それがそのまま酒の評価に繋がってしまうのは、悲しいですね。
まとめ
市場に多く流通して、多くの人の手に渡ると、それだけ様々な意見が生まれます。
しかし、これだけ市場を拡大したにも関わらず、なお愛され続ける獺祭。
ずっと変わらず、私のあこがれの酒の一つです。
いつか金を気にせず、存分に堪能したいものです♪