「カシュッ」と心地良い音を立てて、一日の終わりに飲むビール。
仕事などからの開放感もあって、とても美味しいですよね。
毎日の楽しみの一つになっている人も多いのではないでしょうか。
そんなビールですが、毎日飲んでいると健康への影響が気になりますよね。
- ビールは太るから・・・
- 痛風になりやすくなるよ!
なんて話を耳にすることも少なくないのでは?
ですが、ビールの多くには身体に良い効能を与えてくれる成分も入っているんですよ!
どのような種類のビールが良いのかも含めて紹介していきますね。
ビールが身体に与える良い効能
それではまず、ビールにはどのような良い効能があるのかを見ていきましょう。
- ビタミン・ミネラルが豊富で抗酸化作用も
- 適量を飲むことで死亡率が下がる「Jカーブ効果」
- ストレス軽減効果
- より健康志向におすすめのビール「IPA(インディアンペールエール)」
1.ビタミン・ミネラルが豊富で抗酸化作用も
実は栄養素がたくさん含まれているビール。
ビールの主な原料は麦芽とホップ。
麦芽には、
- ビタミンB群
- 葉酸
- カリウム
- マグネシウム
などなど・・・。
実は多くのビタミンやミネラル類が含まれているんです。
また、ホップにはポリフェノールが含まれているので抗酸化作用がありますよ。
ですが、ポリフェノールは即効性が強く、効果が長続きしないのが欠点。
毎日こまめに摂ることで効果を持続できます。
2.適量を飲むことで死亡率が下がる「Jカーブ効果」
アルコールは適量を飲むことで健康に良いとされています。
お酒を全く飲まない人・お酒を飲みすぎる人よりも、死亡率が低いということがわかっています。
そのグラフがローマ字のJの形をしていることから、「Jカーブ効果」と呼ばれています、
「じゃあ適量はどのくらい?」という疑問が出てきますよね。
個人差もありますが、アルコール量はおよそ20gが適量とされています。
(出典:厚生労働省ホームページ)
アルコール量20gが含まれる量は、
- ビール(5%)の場合・・・500ml
となっています。
「たったの一本!?」と、人によっては満足できない量かもしれませんが、飲みすぎは身体に毒ですよ・・・。
3.ストレス軽減効果
アルコールにはストレス軽減効果があります。
アルコールは理性を司る大脳新皮質の働きをにぶくさせる効果があり、その分本能的な脳の動きが活発になります。
そのため精神的に活発になり、結果としてストレス軽減につながるのです。
簡単に言えば、「理性で抑制されていたものがアルコールによって開放される」ようなイメージ。
ストレスの度合いが大きい人ほど、アルコールが入った時に饒舌になったりするのかもしれませんね。
4.より健康志向におすすめのビール「IPA(インディアンペールエール)」
ビール好きで、特に健康志向の方におすすめしたいビールが「IPA(インディアンペールエール)」と呼ばれる種類のビール。
苦味が強いのが特徴で「イソα酸」という成分が多く含まれているのが特徴。
「イソα酸」にはアルツハイマー病の予防効果や、生活習慣病予防・骨密度低下を抑制する効能も期待できるんだとか。
(出典:NIKKEI STYLE)
日本国内で売られているビールの多くは「ラガー」と呼ばれる種類なので、よく探さないと見つけられないのが難点ですね・・・。
インディアンペールエールは、ヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」やキリンの「グランドキリンIPA」などがあります。
また、各種クラフトビール製造メーカーで作られている「IPA」と書かれているビールが該当しますよ。
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ビールの飲み過ぎで身体に与える悪い効能
いくら健康効果のあるビールでも、飲みすぎると健康に害を及ぼします・・・。
どんな悪影響があるか紹介していきますね。
- アルコール依存症
- 「糖質ゼロ」ビールに潜む危険性
アルコール依存症
お酒の飲みすぎによるアルコール依存症のリスクがあります。
ビールはのどごしが良く、ゴクゴクと飲んでしまいがち。
特に飲み会では会話が弾んで気分もよくなり、遅くまでダラダラと飲みっぱなし、なんてことも。
そうやってどんどん飲み続けると・・・。
どうなるか、わかりますよね。
「糖質ゼロ」ビールに潜む危険性
発泡酒や第3のビールによくある「糖質ゼロ」をうたった商品。
実はアレ、危険なんです。
糖質ゼロをうたった商品には次のいずれかの成分が入っていることがあります。
- アセスルファムK
- カラメル色素
「アセスルファムK」は人工甘味料。
カロリーゼロなのに、砂糖の数百倍の甘みを持つ人工甘味料は「ダイエットにもいい」などと言われてきました。
しかし、研究が進むに連れて人工甘味料には危険性があるという発表も出てきています。
健康的とされる人工甘味料が、実際には糖尿病のリスクを高めている可能性があるとする研究論文が17日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。人工甘味料が幅広い食品に使用され推奨されている現状の見直しを訴えている。
出典:AFP BBニュース
まだまだ不明な点の多いとされる人工甘味料ですが、このように論文として発表されるほどの内容なのですから、ある程度の信憑性はあります。
わからなくて不安なものは、あまり体に入れないのが一番です。
また、カラメル色素には種類があり、モノによっては発がん性物質である「4-メチルイミダゾール」が含まれていることがあります。
過去にはコーラに含まれていることでも話題になりました。
ビールを選ぶのにも、ラベルをしっかり見ておきましょうね。
「プリン体が痛風を引き起こす」という誤った認識
「ビールにはプリン体が多く含まれているから痛風になりやすい」
なんてことを耳にしたことはありませんか?
実はこの認識は間違いなのです。
そもそも痛風を引き起こす原因になっているのは「尿酸」。
尿酸を上手く排出できず、身体に蓄積して起こってしまうのが「痛風」です。
尿酸を作り出すのがプリン体と言われていますが、食べものが尿酸の原因になるのは全体の2割程度。
ビールはアルコール飲料の中でも比較的プリン体が含まれる量が多かったために、悪者にされてしまったんですね。
とはいえ、アルコール飲料全般が尿酸を作ってしまう原因になりますので、お酒の飲み過ぎは禁物ですよ!
おわりに
ビールにも種類があって、良い効能のあるものから特に悪い成分が含まれているものまで様々。
どうせ同じビールを飲むなら健康効果の高いものを飲みたいですよね。
ラベルを確認しつつアルコールの適量を守って、健康効果の高い栄養素を上手く取り入れていきたいですね!