黒ビールと言えばギネスビール。
世界中で愛され、圧倒的な知名度を誇ります。
今回はそんなギネスビールに注目します。
アイルランドはダブリンで誕生したギネス社
18世紀、イギリスで人気だったエールビールをアイルランドで作り始めた人がいました。
それが、ビール醸造会社ギネスの創始者「アーサー・ギネス」です。
そう、ギネスが生まれた国は「アイルランド」なんですね。
アイルランドの首都ダブリンにある、当時使われなくなっていたセント・ジェームズ・ゲート醸造所を、9000年間の契約で借りたという事ですから、豪快というか何と言うか。
90年でも900年でもなく、9000年間です(笑)
普通だったら、一体何を考えていたんだ!?って感じですよね(汗)
しかし、以来ポーター、スタウトとビールを作り、世界中で愛されるギネスビールを生み出しました。
もちろん、ここ日本でも大人気です。
※現在のギネスはスタウトに分類されます。
日本でも愛されるギネスビール
では、日本で味わえるギネスビールはどういった種類のものでしょうか?
見ていきましょう。
新鮮で雑味なし!ギネスビールを一番味わえる『樽ギネス』
パブで「ギネスください!」とオーダーして出て来るのがこれ。
樽に入ったギネスビール。
缶や瓶に比べ新鮮なので雑味がなく、一番ギネスビールを楽しむ事が出来ます。
ダークで美しいボディとその上に冠のごとく佇むクリーミーな泡。
運ばれて来た瞬間、「モルトの香ばしさ」と「甘い香り」が鼻を刺激します。
そしてひとくち口に含むと、「広がるローストの苦み」と「ほのかな甘み」。
充分に舌先で味わったら、再度鼻にその香りを逃がし、最後に飲み込みます。
香り、味、泡すべてにおいて、やっぱり良いパブで飲むのが最高ですね。
- ギネスがなければパブは開けない
- ギネスのまずいパブは全てまずい
と言われるほど、パブにとってギネスビールは重要なんです。
クリーミーな泡の秘密は缶!『ドラフトギネス』
缶ビールではありますが、パブで提供される樽ギネスに一番近いのが、このドラフトギネスです。
スーパーなどでも見かけます。
驚くべきはその泡。
缶ビールにも関わらず、パブで提供されるもののように、キメが細かく滑らかです。
その秘密は缶の中に封入された「フローティング・ウィジェット」と呼ばれるプラスティックのボール。
このウィジェットは表面に極々微細な穴があり、開缶するまでは、缶内部の圧力によってビールが押し込められています。
缶を開けた瞬間、圧力から解放されたビールが缶内部へと飛び出し、細かい泡を発生させるという仕組みになっています。
そのため、缶を開けた時には「シュルシュル」と独特の良い音がして、飲む前にいつもわくわくしちゃいます(笑)
価格は330ml/缶で300円弱と、それなりに高いのですが、特別な夜にはじっくりと味わいたい1缶です。
詳しい説明はコチラからも。
フローティング・ウィジェットは中が空洞のボールになっているのですが、実はよーく見るとこの表面に非常に小さな穴が開いていて、ビール工場で製造されてからお客様が缶を開けて注がれる直前までは、内部の炭酸ガスの内圧で微量のビールがこの穴を通じてこのボールの中に入りこんでいる状態になっています。
お客様が開缶すると同時に内部の圧力が通常の状態に戻るために、入り込んでいたビールが小さな穴を通ってウィジェットの外に噴出するのです。よく耳を澄ますと、缶を開けた際にシュルシュルッと小さな音がします。これが、ギネス®特有のユニークなサージング(泡立ち)を引き起こす仕掛けなのです。引用:
ギネスビール公式※残念ながらページが削除されてしまいました。
200年近く前のレシピを受け継ぐ『ギネス・エクストラスタウト』
こちらもスーパーで買えるギネス・エクストラスタウト。
瓶ビールです。
栓を抜いた瞬間、香ばしいモルトの香りとほのかに熟れた果実の香りが広がります。
味は、先の2種に比べ濃厚で、さらに芳醇な発酵した旨味がひとクセ加えますが、炭酸が適度に効いており比較的喉越しが爽やか。
まさにギネスを代表する名酒です。
実はこのビール、なんと200年近くも前のレシピを元に、作られているんです。
ギネス・エクストラスタウトは、長年保管されてきた貴重なレシピに由来しています。
1821年、アーサー・ギネス2世がスーペリア・ポーターを醸造するために記した詳細な手順を基につくられているのです。
引用:ギネスビール公式
200年前って、本当にすごいですよね。
今までこのレシピを引き継いでくれたギネスの職人さんみんなにありがとうを言いたいくらいです。
価格はこちらも330ml/1缶で300円弱。
>>>200年どこじゃねぇ、600年の歴史を誇るビールはコチラ
幻のギネス!『フォーリンエクストラ』
そして今回この記事を書くにあたり、ギネスビールについて改めて調べて初めて知りました。
『ギネス・フォーリンエクストラ』なる商品がある事を!
こちらはギネスが外国向け(アフリカ・アジア)に作ったビールなんですが、現在ギネスの日本での販売権を持っているキリンビールが正規輸入していないんですね。
そのため国内での流通が圧倒的に少ないようで、私はまだ出逢った事がありません。
しかし気になり過ぎます、そのお味…。
そこでWikipediaを見てみたら、ありました!
ギネス・フォーリン・エクストラ
(前略)持ちを良くするために、アルコール度数は7.5%とやや高めに設定されている。(中略)クリーミーな泡は同じく健在で、より濃厚な味に感じられることから、好みの分かれるところである。
引用:ウィキ
樽ギネスとドラフトギネスがアルコール度数4.5%、ギネス・エクストラスタウトが5%なのに対して、こちらは7.5%!
そして「より濃厚な味」だなんて…。飲みた過ぎます。。。
しかし、在庫は安定しないようで、ほぼほぼ見つけることはできませんでした。
その数も世界一!?【ギネスビールにまつわるエトセトラ】
さて、250年という長い歴史があり、さらに世界中で愛されているという事もあり、ギネスビールにまつわるエトセトラもかなりの数があります。
これもギネスの魅力のひとつなんですよね♪
その中でも、私の失敗談を元に、知っておいた方がいいものをひとつ。
アイリッシュパブでは、ギネスビールにアイルランドの国花であるシャムロック(四葉のクローバー)を描くのが、バーテンダーのたしなみとされています。
実はこれかなり有名らしく、Wikipediaにもきちんと乗っていました。
今でこそ私も「クローバーのギネスが提供できるパブはいいパブだ!」なんて、したり顔で言うようになりましたが、お酒を飲み始めた当時は全く知らず。
初めてクローバーのギネスを出された時・・・
「えっ!泡にクローバーが描いてある!何じゃこれ…。まさかこのバーテンダー私に気があるんじゃ…。(ドキドキ…)」
なんて挙動不振になった事がありました(汗)
若いというか痛いと言うか。
でも、これもまた違った意味で、私のギネスにまつわるエトセトラのひとつです(笑)
まとめ
さて、今回はギネスビールを紹介いたしましたが、正直「ギネスビールはこんなもんじゃない!」感が非常にあります。
何と言うか、まずはやっぱりご自身で飲んでいただきたい。
そして出来ればアイリッシュパブにも行っていただきたい。
それも1件ではなく数件。
そして最高のアイリッシュパブで最高のギネスに出逢ってください。
虜になる事間違いなしですよ。
そう、やっぱりギネスが愛される理由は、飲んで探るのが一番!
私も早速お手軽に。
ドラフトギネスでカンパイしたいと思います♪
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