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子供はお酒を飲んじゃダメ!未成年飲酒のやばいリスクと理由とは

未成年 子供 飲酒

「お酒は二十歳になってから」という標語はテッパンですが、なぜ未成年者は飲酒してはいけないのか。

その理由は、『法律で決まっているから!』

・・・ということはもちろんながら、そのベースには、まだ発達途上にある子供の体にアルコールはよろしくない作用をもたらすから、という理由があります。

 

当り前のことではありますが、事細かくに理由を言える人は少ないのではないでしょうか。

解説していきます。

 

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法規制の中身とは

まず、認識しておきたいのが『未成年者飲酒禁止法』の中身です。

日本では、1922年から法律として未成年者の飲酒を禁止しています。

(逆にこう考えると、それまでは、割と自由だった・・・?)

 

内容としては、本人の飲酒を禁じると同時に、親は飲酒を止めなければならないし、見過ごした場合には科料に処せられるとなっています。

また、未成年者に酒類を販売してはならないし、年齢確認等の対応をすることも定められています。

もちろん、親以外でもおとなが未成年者の飲酒を多めに見ることも、科料の対象とされています。

 

余談ですが・・・

私の幼少時は、まだまだ規制が緩い世の中だったことも手伝ってか・・・

小学生時分に、普通にビアガーデン連れていかれ、飲まされた記憶が・・・(笑)

クソ親ですねw

 

お酒が体内にもたらす効果とは

日本以外の諸外国でも、未成年者の飲酒を禁じる国は多くあります。

ですが、日本人は一概には「大人になったからと言って大丈夫!」とは言いにくく、欧米人と比較すると、遺伝的にお酒に弱い人が多い事が確認されています。

 

これは何故なのでしょうか。

仕組みを見ていきましょう。

 

お酒が身体に入ると?

お酒=アルコールが体内に入るとどうなるか。

アルコールは、胃と腸で吸収され血流を通じて肝臓に送られます。

 

そこで、アルコール脱水素酵素(ADH)と呼ばれる酵素によってアセトアルデヒドに分解されます。

このアセトアルデヒドの作用によって、顔が赤くなったり呼吸が早くなったりするんですね。

 

お酒の強い人、弱い人の違い

体内にできたアセトアルデヒドは、次にアセトアルデヒド脱水酵素(ALDH)によって酢酸へと分解されます。

そして、酢酸は他の酵素等の働きで水と二酸化炭素に分解される、という工程をたどります。

 

つまり、

【アルコール → アセトアルデヒド → 酢酸 → 水+二酸化炭素】

という、体内のアルコール代謝が早い人はお酒に強く、遅い人がお酒に弱いのです。

(そもそも分解酵素自体が不活性の人もいて、その人は最初から飲めない)

 

こうした、アルコールを代謝する酵素の量や、働き具合は、遺伝によるといわれ、欧米人の多くは非常に活性の高い酵素を遺伝的に持っているので、日本人よりお酒に強い人が多いのです。

ちなみに、いわゆる「酔っ払い」や「二日酔い」といった不快な症状を起こす原因は、主にアセトアルデヒドのせいです。

そして、あの嫌な酒臭さ、体臭や口臭もアセトアルデヒドが分解されていく過程で発生してしまうものです。

 

アセトアルデヒドとアルコール

では、悪いのは「アセトアルデヒド」で、「アルコール」そのものは関係ないのかというと、もちろんあります。

大雑把にいうと、アルコールによる酔いとアセトアルデヒドによる酔いが合わさって、酔っ払い状態になる、というイメージでしょうか。

アルコールは、脳を外敵から守っている関所を通り抜けられるため、脳を麻痺させてしまう作用があります。

軽く酔ってくると楽しくなったり、嫌なことを忘れられたりするのもこの作用によるもので、さらに酔いが進むと、ふらふらと千鳥足になるなど、運動機能に支障が出るのも脳の麻痺のせいです。

 

この辺りも、未成年にお酒がNGといわれる大きな要素になります。

 

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お酒の子どもへの影響

さて、未成年に話を戻しましょう。

子どもの体は成長途上。

子どもといっても年齢に幅はありますが、基本的に骨や脳、臓器なども、まだ完全に成長しきっていない年代における飲酒は、深刻な悪影響を及ぼすと見られています。

つまり、成長期の脳への悪影響は、脳そのものだけでなく、ホルモンバランスを崩したり各臓器の障害を引き起こしたりと、体全体に及んでしまうのです。

 

さらに、既に見てきたように、体の中でアルコールを分解・代謝する機能がまだ十分にないことから、アルコール中毒に陥る可能性も高く、命の危険にも晒されることになります。

また、それらの身体的機能や成長への悪影響以外にも、アルコールは依存性が高いという問題があります。

おとなのような社会的立場などの抑制要素が少なく、感情のコントロール力が未熟、といった理由から『未成年者はアルコール依存症になりやすい』といわれています。

 

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やっぱり、お酒は二十歳になってから

以上、見てきたように、アルコールを飲む行為は、明らかに人体に非日常的負荷をかけることになります。

おとななら、適量の酒は百薬の長、ですが、成長途上の未成年には百害あって一利なし、というのが現実です。

 

つまり、未成年者の飲酒が法律で禁じられていることには、明確に健康上の理由があるからです。

次世代を担う若者の健康を守ることは、間違いなくおとなの務めですね。

 

年末、お正月、春の入学・卒業シーズンなど、未成年者がお酒に触れる機会が増える時期には、特におとなは気をつけなくてはなりません。

また、忘新年会シーズンなどは、酔いつぶれてみっともない姿を若者たちにさらさないように、おとなたちもカッコよくお酒と付き合いたいものです。

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