ウィスキーの飲み方といったらストレートやロックが有名ですよね。
ドラマや映画のワンシーンが思い浮かぶ人も多いのでは?
でも・・・
実はウィスキーの飲み方はそれだけじゃありません。
シーンに合わせた飲み方があるのですよ。
かっこつけて、いつもストレートやロックだと、逆ににわかだということがバレてしまう可能性も・・・?
TPOに合わせて最適な飲み方が出来るようになると、真の上級者と言えることができるでしょう。
ウィスキーの楽しみ方には途方もない飲み方が存在します。
今回はあくまで人気の飲み方を厳選してお伝えしたいと思います。
ということで、
ウィスキーの飲み方一覧|人気でおすすめの9種類まとめ
をお送りします。
ウィスキー人気の飲み方9種類まとめ
今回紹介する人気のおすすめな飲み方は、こちらの9種類。
- ストレート
- オンザロック
- ハーフロック
- ミストスタイル
- トワイスアップ
- 水割り
- ハイボール
- ホットウイスキー
- カクテル
ここに数えない飲み方も網羅してしまうと・・・
実は数十にもなってしまいます。
例えばホットウイスキーだけでも様々な飲み方があるのです。
- お湯を入れただけのもの
- 香辛料を追加したもの
- バターを落としたもの
- etc
↑
このレベルで網羅してしまうときりがありませんので、9種類に厳選してご紹介いたします。
また、シチュエーションに関しては以下の5つを想定しています。
- Barで
- 食前に
- 食中に
- 食後に
- 自宅で
飲み方とシチュエーションについて表へまとめるとこのようになります。
1.ストレート | 2.オンザロック | 3.ハーフロック | 4.ミストスタイル | |
Bar | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
食前 | × | × | × | × |
食中 | × | × | × | × |
食後 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
自宅 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
5.トワイスアップ | 6.水割り | 7.ハイボール | 8.ホットウィスキー | |
Bar | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
食前 | × | 〇 | 〇 | × |
食中 | × | 〇 | 〇 | × |
食後 | 〇 | × | × | 〇 |
自宅 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
え?「9.カクテルがないじゃないか」って?
実はカクテルはどんな場面でも合う万能の飲み方なのです。
というよりも、場面に合わせて割り方が変わってきますので、一概にコレ!って指定できないと言う方が正しいでしょうか。
では、それぞれの飲み方を細かく見ていきましょう。
1.ストレートの飲み方
ストレートは言わずもがな、ウィスキーへ何も加えずに飲む方法です。
そのままの香りや味を楽しむことができます。
ストレートはオンザロックと1、2の人気を争う飲み方です。
ウィスキーと言えばこの飲み方をイメージする方は多いでしょう。
「そのまま飲むだけで偉そうに」と思うかもしれませんが・・・
そうじゃないんです。
香りをより楽しむために、飲み口がすぼまったグラスを選ぶとか。
最初はそのまま飲んで、少ししてから香りをより華やかにするために水を加えていくとか。
そういった楽しみ方もできる飲み方ですからね。
※詳しくは後述しますが、ウィスキーはそのままだと本来持っている香りのポテンシャルを発揮できません。少し水を加えることで最高の状態にもっていくことができるのです。
ストレートに合うおつまみ
ストレートはウィスキー本来の味を楽しむ飲み方です。
よって最適なおつまみを選ぶことで、ウィスキーの味わいを2倍にも3倍にも深くすることが可能なのです。
ウィスキーを楽しむ上で相性の良いおつまみは欠かせない存在と言えるでしょう。
例えば、マッカランのように甘く華やかなウィスキーならドライフルーツ。
塩の風味のするスプリングバンクのようなお酒ならチーズ。
このように「ストレートはそのまま飲むだけ」などという飲み方ではないのです。
ウィスキー本来の味を楽しむ為の飲み方だと言えるでしょう。
ストレートが楽しめるシチュエーション
ストレートは上記した通り、味わいをゆったりと感じながら、じっくりやる飲み方です。
なのでBarや自宅、食後にゆっくり楽しみながら飲むのがおすすめとなります。
しかしストレートも万能ではなく・・・
香りが強いので食中に飲むと食事の邪魔に。
また食前酒としても、あまりおすすめできません。
強く深い香りが残ってしまうので、食事の香りを邪魔してしまうからですね。
ストレートを飲む時の注意点
ストレートは当然のことですが・・・
アルコール度数が非常に高いです。
絶対にチェイサー(ミネラルウォーターや炭酸水など)を飲みながらいただきましょう。
チェイサーがない方が、どこか男気あふれてハードボイルドに思えるかもしれませんが・・・
そんなことはありません。
ウィスキーに慣れ親しんだ渋い方ほど、しっかりとチェイサーを利用するものです。
ここは下手に無理をするべきではありません。
酔いつぶれたり、倒れてしまった方がよっぽど格好がつかないですからね。
それに、むしろウィスキーを飲んでからチェイサーを飲むと、ウィスキーの持つ甘味をより明確に感じることができます。
チェイサーを使わないのはもったいないぐらいなのです。
また、初めての銘柄の時はアルコール度数の確認をしましょう。
物によっては非常に高い度数のウィスキーが存在します。
度数60%のお酒など、どんなにお酒に強い人だとしても、一気に飲んだら本当に危ないですからね。
最後にストレートの実際の注文の仕方をお伝えしてストレートの飲み方を終わりにしましょう。
通常のBARならいいのですが・・・
例えばスコティッシュパブで頼む時は「ストレート」というのではなく「ニート」という方が無難です。
ニートもストレートも意味は同じですが、イギリスなどではニートが使われており、伝わらないことがあるんです。
実際に私が以前、スコティッシュパブで、「ストレート」と注文したらロックが出てきて、次の注文の際に「ニート」といったらストレートがでてきた。
そんなこともありましたからね。
オンザロックの飲み方
オンザロックは、多くの方がイメージするロックスタイルの飲み方です。
ロックグラスに大きな氷を入れて、ウィスキーを注いでいただく。
氷が解けて、徐々に味わいが変わっていくのを楽しむ。
とても魅力的な飲み方です。
この飲み方が人気な理由は以下の2つ。
- 冷たさを楽しめること
- 変化を楽しめること
ストレートでは味わいの深さを楽しむことが出来る反面、キリッとしてトロッと流れ込む冷たさを味わうことは出来ません。
そしてもう1つは、じっくりといろんな表情のウィスキーを味わえるということ。
温度の変化、濃度の変化・・・
自分の飲むペースに合わせて実に様々な表情を見せてくれるのです。
あ、しかしくれぐれも良い丸氷を使ってくださいね。
家庭用冷蔵庫で作った真っ白な氷では、真のオンザロックを楽しむことは出来ません。
すぐに溶けてしまうし、氷自体の味も悪いからですね。
詳しくはこちらからどうぞ。
>>>自宅でバーの丸氷を作る方法が凄い!!【めっちゃウマい氷】でロックを楽しもう♪
オンザロックのシチュエーション
ロックもストレート同様、じっくり楽しむ飲み方です。
Barや自宅、食後にゆっくり楽しみながら飲むのがおすすめのシチュエーションと言えるでしょう。
また、ストレートほどは、食前酒、食中酒との相性が悪い訳ではないのですが・・・
やはり他の飲み方と比べてしまうと、相性が良い訳ではありませんね。
オンザロックの注意点
ロックは温度変化を楽しめる反面・・・
香りが少し閉じてしまいます。
ウィスキーに限らず、冷たいとどうしても甘味や香りというものは減ってしまいます。
あなたもぬるくなったコーラや溶けたアイスを、非常に甘く感じた経験があるのでは?
それと同じことがウィスキーにも言えるのです。
また、冷たいと飲みやすいので、つい進んでしまいがちですが・・・
やはりアルコール度数が高いので、チェイサーを飲むようにしましょう。
BARによっては、ロックの場合チェイサーを出してくれないところもあります。
恥ずかしいことではありませんから、マスターにチェイサーをお願いすると良いでしょう。
ハーフロックの飲み方
ハーフロックとは、オンザロックに冷やした水を加えた飲み方のことを言います。
オンザロックだと、少しアルコール度数が高すぎるという方におすすめの飲み方です。
また、加水することによって味わいが爽やかになる効果もあります。
ストレートやロックの場合には、ウィスキーの香りに負けないチーズなどのおつまみが最適でしたが・・・・
ハーフロックの場合はフレッシュフルーツなど、爽やかでみずみずしいおつまみが良く合うようになります。
ハーフロックのシチュエーション
加水という繊細な工程が入っている分、ハーフロックはBARで飲むのがおすすめです。
(1:1という比率が大事なのです・・・!)
または、お酒の取り扱いの多いレストランなどで食後に楽しむのも◯。
上記したようにフレッシュなおつまみとの相性が良いので、ケーキなどのデザートと一緒に楽しむことも出来ますね。
一方で、ハーフロックは水割りなどと違ってウィスキーらしさを味わう飲み方です。
クセが感じられる分、食前、食中との相性はよくありません。
自宅で飲む場合も同じです。
ウィスキーはちょっとした加水の仕方によって味が大きく変わるので、ハーフロックを楽しみたい場合にはプロに任せてしまった方が無難と言えるでしょう。
ハーフロックの注意点
基本的にBARなどで飲むのがおすすめです。
しかし、どうしても自宅でやりたくなったら、加水に最大限気を付けましょう。
私自身、幾度となくトライしてはいるのですが・・・
何度やっても何度やってもベストに決まらないんですよね。
「少ないかな?」ぐらいから始めるのが鉄則です。
また、オンザロックほどの変化は楽しめませんし、あまりゆっくりしてると、水っぽくなってしまいます。
ストレートやロックよりも早めに飲むと良いでしょう。
ミストスタイルの飲み方
ミストスタイルを特徴づけるのは氷。
他のロックスタイルは丸氷が基本ですよね。
対して、ミストスタイルはクラッシュアイスに合わせる飲み方になります。
なぜミストなのかと言えば、グラスにつく水滴が霧のように美しいからです。
クラッシュアイスによってキンッキンに冷えたグラス。
そこに結露によって水滴がついていく様を表現した言葉ですね。
特にこだわりの強いマスターがいるBARでは「グラスが霧状にならなければミストスタイルとは呼べない」とまで言われています。
なんともおしゃれな話ですよね。
涼しげな見た目に加え、よく冷えたウィスキーを味わうことが出来ます。
夏場におすすめな飲み方と言えるでしょう。
うだるような暑さの中を頑張った身体へ、ミストスタイルをすーっと染み込ませる。
何とも言えない至福の瞬間です。
ミストスタイルのシチュエーション
おすすめのシチュエーションは、BARでも自宅でも。
キンッキンに冷やした一杯なので、生ビールよろしく一杯目にがっとやりたい時が最適です。
また屋外で飲むのもおすすめです。
日差しが照っているキャンプ場でBBQをしながら、なんてのも乙ですよね。
しかし砕いた氷は溶けるのが早いので、食中酒、食後酒との相性は良くありません。
ゆっくり飲むには向かないお酒と言えるでしょう。
ミストスタイルの注意点
ミストスタイルは、とにかく味の変化が大きい飲み方です。
ロック系の飲み方の中で、最もスピードに気をつけるべき飲み方と言えるでしょう。
ゆっくり楽しみたい場合はオンザロックの方が向いています。
トワイスアップという飲み方
トワイスアップは、ウィスキーと水を1対1で割る飲み方です。
ストレートよりも味や香りを鮮明に感じることができる飲み方として有名です。
テイスティングをする際でも使われる飲み方ですからね。
トワイスアップの合うシチュエーション
トワイスアップは軽量カップさえあれば、簡単に楽しむことが可能です。
それにどのシーンにも相性の良い飲み方となります。
と言いたいところですが・・・
食前、食中には不向きです。
1:1で割ると言っても、ウィスキーは40%以上が普通。
アルコール度が20%以上もあり、香りやクセも強い。
となると食事の邪魔をしてしまうのですね。
トワイスアップの注意点
トワイスアップ特有の注意点は特にありません。
とは言うものの・・・
1点だけ気を付けてください。
水割り系全般にいえることなのですが、割る水は硬水よりも軟水を選ぶこと。
これさえ気を付ければ気軽に楽しむことができますよ。
硬水に含まれる豊富なミネラル分が味を変性してしまうのです。
水割りをする時は軟水で。
覚えておくと良いでしょう。
水割りでの飲み方
意外かもしれませんが、水割りは日本生まれの飲み方です。
日本人は元々お酒に強くない体質ですから、自然と水で割る文化が生まれたということですね。
作り方は、氷、ウィスキー、そしてウィスキーの2~2.5倍ぐらいの水を混ぜ合わせて作ります。
本来の味や香りは薄まっていますが、その分気軽に飲める飲み方と言えますね。
水割りが合うシチュエーション
美味しい水割りを飲みたいなら、BARかお酒の取り扱いが豊富なレストランで飲むようにしましょう。
というのも突き詰めていくと、銘柄によって加水してよい限界値が異なるので、プロが作らないとバランスが崩れてしまうためです。
ですので、本来は自宅で飲むのはあまりおすすめできません。
とはいえ、安い銘柄や気軽に楽しみたい時は自分の感覚でやってしまっても良いですけどね(笑)
水割りは、食前、食中がおすすめ。
クセが隠れ、代わりに華やかな香りが食欲を掻き立ててくれます。
水割りの注意点
水割りの注意点は以下の通りです。
- 氷と水にこだわる
- 美味しく飲みたいならプロに任せる
- スピーディに飲む
その他の飲み方と被る部分が多いですが、要はウィスキーの飲み方全般に言えるチェックポイントだと言い換えることも出来ますね。
ハイボールでの飲み方
ハイボールは水の代わりにソーダを注いだ飲み方です。
名だたる女優やタレントさんなどのCM起用により、オジサンの飲み物から若者の飲み物へと変わってきたお酒でもあります。
シチュエーション
ハイボールは、炭酸であることと氷が入っていることから、ゆっくり飲むのには適していません。
ゆったりと楽しむ食後酒には合わないということですね。
しかし、それ以外だと、どのシチュエーションとも合う優等生と言えます。
水割りと違い、少々雑に作ったとしてもソーダの刺激がそれをうまく隠してくれるのですね。
自信がなくても簡単に自宅で楽しむことが出来るでしょう。
ハイボールの注意点
ハイボールをBARで飲む時は少しだけ注意が必要です。
それは・・・
カクテルに近い存在になりつつあることです。
それぞれのBARでかなり違ったものが提供されるのですね。
今まで体験したもので驚いたものがこちら。
- グレープフルーツジュースが追加されたもの
- 紫蘇が追加されたもの
- マーマレードが追加されたもの
「うそでしょ!?」って思うでしょう?(笑)
このように、いきなりビックリしない為には、ちょっとバカらしい気がするかもしれませんが・・・
「ハイボールは何が入りますか」という質問をするか、「オーソドックスなものを」と注文をすると良いでしょう。
もしくはバーごとの独特な組み合わせを甘んじて受け入れるかですね。
どこだって、驚かせよう、不味いものを飲ませようと開発する訳ではありませんから、マスターのアイデアを試してみるというのも楽しみ方の一つと言えるでしょう。
ホットウィスキーでの飲み方
ウィスキーにお湯+αを加える飲み方です。
冬の寒い時期や、風邪のひき始めなどに、体を温めるために飲むのがおすすめですね。
体を温かくし、落ち着かせることができます。
ホットウィスキーに関しては、正式な作り方はなく、本当に作り手によって千差万別な飲み方です。
色々なものを試して自分好みの味を追求していくのがとても楽しいですね。
何も入れないのか、どの香辛料をいれるか、はちみつ・ジャム・ハーブなどはどうするか。
※香辛料はシナモンやクローブがメジャーです。
こういった中から自分好みをチョイスするのは紅茶に通じるところがありますよね。
女性にもおすすめできる飲み方と言えるでしょう。
ホットウィスキーに合うシチュエーション
冷えた体を温めるため、もしくは、これから体が冷える前に飲むのが最適と言えます。
BAR、自宅、あるいはレストランなどの食前、食後に楽しむのがおすすめのシチュエーションですね。
食中に楽しむには少し癖が強すぎるので、あまりおすすめできません。
ホットウィスキーの注意点
ホットウィスキーで楽しむ場合、そのまま飲む分にはいいのですが・・・
香辛料や甘味を加えるとなると繊細な銘柄の場合、負けてしまうことになりかねません。
あまり上等な銘柄はそのまま飲んだ方が楽しめますから、知識が不十分な間は安めの銘柄で試してみる方が無難だと言えるでしょう。
カクテルでの飲み方
ご存知、様々なお酒を混ぜ合わせて作る飲み方です。
飲み口もいい、バリエーション豊かなこの飲み方と言えますね。
カクテルが合うシチュエーション
カクテルで飲むのであれば、どんなシチュエーションでも楽しめます。
ただし!正しい知識が必要な話になってきますよね。
場面に適したカクテルが分からない内はバーテンにお任せしてしまうと良いでしょう。
また「自宅で友人にふるまいたい!」などという時は知ったかしない方が無難だと言えるでしょう。
自分で楽しむだけなら合わなくて失敗しても良いですけどね(笑)
カクテルの注意点
カクテルは、口当たりがよいものや甘くて美味しいものが多いので・・・
「気が付いたら飲み過ぎてしまっていた!」という事態になりかねません。
慣れない内は注意が必要なお酒ですね。
まとめ
-ウィスキーを飲む-
とても単純な行為ですが、ウィスキーを愛する人々がより良いものを追い求める姿勢によって、実に多くの飲み方が生み出されました。
ぜひ色々な飲み方を試して、あなたにとって最高の飲み方を見つけ出してくださいね。