あなたは、お酒を飲む時にどんなグラスを使っていますか?
どこにでもある2000円くらいのグラスでしょうか。
それとも500円の安いグラスでしょうか?
もし安いグラスを使っているのであれば、お酒の楽しさを100%味わえていない可能性があります。
というのも、お酒の味はグラスの良し悪しによって変わるからです。
シンプルに言うと、由緒正しきブランド物の高級グラスでお酒を飲んだ方が美味しく感じるということです。
こう言うと多くの方は、
「いやいや、グラスを変えたって、お酒の味は変わらないでしょ?」
「グラスメーカーがグラスを売るためにでっちあげた、しょうもない話だ」
と思うかもしれません。
しかし、グラスや入れ物の良し悪しによって味が変わるというのは、米国の心理実験で立証されている紛れもない事実なのです。
正確には、お酒の味自体は変わりませんが、人間の味覚が変化を感じるのです。
この事実を知らなければ、せっかく高いお酒を買っても100%味わう事が出来ず、非常にもったいないのです!
逆に、この事実を知っていれば、安いお酒でも値段以上に楽しむ事が出来るのです。
今回は『高級グラスでお酒を飲むと4倍美味しくなる理由』を紹介しましょう。
これを読めば、毎日の晩酌がより一層、楽しみなものになりますよ。
人の味覚は雰囲気で変化する性質がある
なぜ高級グラスを使うと、お酒が4倍も美味しく感じるのか?
そこには人間のある心理が関係しています。
それは『予測』という心理です。
例えば、あなたがレストランに入ったとして、美味しそうと感じるのはどちらのメニューでしょうか?
- ステーキ(200g)
- 松阪牛のステーキ(130g 1日10食限定)
実は、このステーキはどちらも同じ肉、同じ調理法を使っています。
つまり味は全く一緒です。
しかし、実際には、後者のステーキを美味しいと感じてしまうのです。
理由は簡単です。
- 松阪牛
- 1日10食限定
これらの単語から「このステーキは素晴らしい味に違いない」と脳が勝手に判断してしまうからです。
このように、人間の味覚というのはいい加減なもので、多かれ少なかれ『事前の予想』に騙されてしまうのです。
他にも、こんな研究例があります。
1時間で100万円を稼ぐ一流のバイオリニストが、もしラッシュ時の駅前で演奏したら何人が立ち止まるのか?
という実験です。
結果は2000円しか稼げず、立ち止まった人もたったの8人。
しかも、その8人はバイオリン経験者だったり、彼を知っている音楽のファンだったのです。
どんなに一流の腕を持ったバイオリニストでも、大きなミュージックホールでないと「期待」を持たれないので、大きく価値を失ってしまうのです。
「路上で演奏しているのだから、大した腕じゃないだろう」という無意識の心理によって、勝手に価値を下げられてしまう。
これをお酒に例えると・・・
どんなに良いウイスキーを買ってもグラスが安っぽければ味も安っぽく感じてしまうということです。
しかし、この人間の心理を逆手に取れば、お酒をより楽しむ裏ワザ・・・
つまり『高級グラスを使うことで、より一層、お酒の味を美味しく感じる』というワザを使う事が出来るのです。
高級グラスの本当の価値は、高級感を醸し出すデザインにある
高級グラスは、市販のグラスと違ってデザインが洗練されています。
例えば240年の歴史を持つ高級グラス『バカラ』のショットグラスを見て下さい。
深いカットに光が集まり、ウイスキーの深みをグッと引き立てます。
ウイスキーを注いで、ゆっくり氷が溶けていくのを見るだけでも楽しめます。
自宅にいながら、まるで高級でオシャレなバーにいるかのような雰囲気を楽しむ事が出来ますね。
もし、あなたに毎晩ウイスキーを楽しむ習慣があったとして、安物グラスとバカラの高級ショットグラス、どちらがより楽しめると思いますか?
当然、後者でしょう。
グラスに注いだ後、グラスが醸し出す雰囲気というのは想像以上に大きいものです。
雰囲気や期待が、いかに人間の味覚に影響を与えるかは、先ほど説明した通りですね。
お酒を100%楽しむなら、やはりグラスにお金を出して高級感を楽しみながら飲むのがベストなのです。
ものによって高級グラスは5万も10万もします。
ですが一度買ってしまえば、グラスを割らない限り、ずっとお酒の味を引き立ててくれます。
長期的に見れば、非常にお得な投資と言えるでしょう。
お酒が好きで心から楽しみたいなら、ぜひ高級グラスを使ってみて下さい。
次の項目で代表的なお酒に合う高級グラスをご紹介していきます。
ご参考ください。
バカラを選びたいあなたに
おすすめの高級グラスを紹介!
お酒を飲むといっても、ビールやウィスキー、ワインに日本酒と、それぞれに合ったグラスというものがあります。
今回はそれぞれのお酒に合う、代表的な高級グラスを紹介していきますね。
ビールを楽しむ為の高級グラス
ビール。
それは私たちにとって一番身近なお酒かもしれません。
そんな毎日の晩酌のお供、ビールを最高に美味しく楽しむためには・・・
こんなグラスはいかがでしょうか。
江戸切子とは1834年から続く、びいどろ技術の賜物のこと。
職人の業が光る美しい文様の逸品です。
また、ペアグラスとなっていますから、夫婦ふたりで楽しむにもピッタリ。
グラスを眺めながら、ゆったり流れる時間を楽しみましょう。
江戸切子についてはこちらの記事でもご紹介しています。
関連記事
- おしゃれ過ぎる!!ぐい呑みの深い世界と種類まとめ
- 江戸切子の特徴とは|その歴史から気になる値段まで詳しく解説
ウィスキーを味わうのに最適なグラス
ウィスキーと言えば、上を見るとキリがないほどに高級なお酒が存在しています。
スコッチにバーボン、カナディアンに日本。
どのウィスキーを愉しむ為にも・・・・
やはり趣のあるグラスは欠かせないものです。
趣のある・・・と言えば、冒頭でも紹介した通りバカラ。
そしてバカラの顔とも言えるのが、このアルクールシリーズです。
※1800年代のアルクールという公爵婚礼の為に作られたと言われています。
BACCRAT アルクール オールドファッション 1-702-238 【並行輸入品】
1764年に創設されて以来、世界中の人々を魅了し、愛され続けるバカラ。
その知名度は群を抜いていますよね。
所持しているだけでも一種のステータスと言えるでしょう。
そんなバカラでお酒を愉しむことが出来たなら・・・?
琥珀色のウィスキーをくぐらせてみることが出来たなら・・・?
その一時が代えがたいものになることは間違いありません。
ワインには高級グラスがよく似合う
ワインは赤白ロゼにスパークリングと、様々な種類が存在しています。
各種に合わせたグラス選びが必要となってくる訳ですが・・・
そちらについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。
今回は種類についてのうんちくは抜きに、自宅にあればワインが最高に輝くであろう高級グラスをご紹介しますね!
先に紹介したバカラのアルクールでも、ワイングラスは存在します。
もちろん、このアルクールで揃えるのも一つの楽しみですが・・・
それ以上の逸品がこちら。
人気のアルクールを基調とし、金の細工を施した、バカラの中でも逸品中の逸品と言える名品です。
しかも名入れやメッセージの彫刻まで出来る代物。
正にナンバーワンでオンリーワンのグラスだと言えるでしょう。
日本酒を愉しむ酒器
おちょこや徳利、ぐい呑みと、日本酒を愉しむ為の酒器は枚挙にいとまがありません。
こちらでもまとめてありますので、ご参照ください。
それらの中から、これぞ、という逸品をご紹介しましょう。
ずばり、ロイヤルセランゴールのピューター酒器セットです。
ピューターとは錫を含有する合金のこと。
不純物を吸収し、水を浄化する効果が認められています。
お酒に使えば雑味が減り、まろやかな味わいへと変化させてくれます。
そんなピューターを製造するロイヤルセランゴールは1885年創業の老舗ピューターブランド。
職人による確かな技術で作られる徳利とぐい呑みは、酒飲みとして最上級の享楽と言えるのでは?
割れにくい上、変性にも強いとされているピューター。
まさに一生物のお宝となることは間違いありません。
まとめ:高級グラスは一生物の宝です
いかがでしたか?
高級グラスは、やはり値が張るので、最初はなかなか手を出せないものです。
しかし、たったの一度、清水の舞台から飛び降りるつもりで、今回紹介した歴史ある高級グラスを使ってみて下さい。
一度使えば、お酒の味がまったく違う事に気づくはずです。
お酒を飲んだ時の幸福感も、グッとしみるようになりますよ。