少し前までは、スーパーで見かけることができた竹鶴シリーズ。
それが現在では、プレミア価格がつき、入手も難しくなっていることをご存じでしょうか?
終売品は高価格で取引され、現行品ですら高騰しています。
そんな竹鶴の魅力を、現行品から終売品まで、プレミア価格とともにご紹介します。
- ジャパニーズウイスキーに興味がある
- ウイスキー好きな人への贈答を考えている
- 竹鶴を集めてみたい
そんな人はぜひ、お立ち寄り下さい。
竹鶴の2つの魅力
簡単に言うと、
- 日本では珍しいヴァッテッドウイスキー
- 貯蔵期間ごとに個性をつくり分けている
これが竹鶴の魅力です。
ヴァッテッドウイスキーは、複数の蒸留所のモルト原酒を混和した、モルトウイスキーのこと。
ブレンデッドモルトウイスキーとも呼ばれます。
蒸留所が違えば、モルト原酒の個性も変わります。
ブレンダーは、異なる個性を組み合わせ、稀少な長期熟成樽の原酒を使って、新しい味わいを作り上げていきます。
それが、ヴァッテッドウイスキーの醍醐味とも言える部分です。
創業者であり、マスターブレンダーでもあった竹鶴政孝氏。
その技術と情熱を継承するブレンダーたちが手がけているため、「竹鶴」の名を冠しています。
ウイスキーは熟成期間で味わいが変わっていきますが、竹鶴の場合はブレンダーがそれぞれ個性をつくり分けてもいます。
- 飲みやすくて、華やかな12年。
- 重厚感があり、味わい深い17年。
- 複雑さと濃厚さを兼ね備えた21年。
- 幾重にも包まれた、繊細な香味がきらめく25年。
竹鶴の人気の理由が、垣間見えますよね!
※竹鶴3種が終売に
2020年3月をもって、以下の3種が終売となります。
- 17年
- 21年
- 25年
現行でも在庫が非常に少なくなっていますので、欲しい方は急ぎチェックしてみてください。
竹島シリーズ現行品4種の特徴と価格
ニッカウイスキーの販売を手がけているのは、アサヒビールです。
現行商品の参考小売価格は、アサヒビールが公開しているものです。
通販価格帯は、大手通販サイトであるAmazonや楽天市場を参照しています。
(2020年1月時点)
化粧箱の有無や状態などで変動しますが、目安にして下さい。
竹島○年とあるものは、貯蔵期間を示したもの。
通販サイトでNA(ノンエイジ)の表記があるものは、貯蔵期間の記載がないものです。
竹鶴ピュアモルト
バニラを思わせる樽熟成香。
柑橘類の爽やかな甘酸っぱい香りも持ち合わせています。
口当たりはシルクのように滑らかで、ジューシーさの中に、ライムを感じさせる軽快さもあります。
ほんのりと感じるビターさと、やわらかい酸味が、締まりのあるキレを出しています。
初心者にもオススメのウイスキーです。
- 容量:700ml
- アルコール分:43%
- 参考小売価格:3千円(税別)
- 通販価格帯:4~5千円
竹鶴17年ピュアモルト|2020年3月で終売
スモーキーさと、かぐわしいモルトの香り。
深みのある果実香も相まって、絶妙な調和を奏でています。
口に含めば、まろやかさの中に、凜とした芯を感じられるでしょう。
麦芽が持つコク、樽で眠ったことによる円熟した甘さ。
嫌味のない爽やかな余韻が待っています。
2倍以上のプレミア価格がつくほどの人気です。
- 容量:700ml
- アルコール分:43%
- 参考小売価格:7千円(税別)
- 通販価格帯:2~3万円
竹鶴21年ピュアモルト|2020年3月で終売
トロピカルフルーツや、熟した桃。
そんなリッチでふくよかな樽熟成香が魅力です。
麦芽を乾燥させるときに燃やすピート(泥炭)の香りも程よく漂います。
口当たりは意外なほど丸く、複雑なコクがゆっくりと訪れます。
骨太な深み、広がりを持つ味わい。
ほのかな苦みがキラと光り、余韻がすっと引けていく。
存在感のある贅沢なウイスキーです。
2~2.5倍以上のプレミア価格がついています。
- 容量:700ml
- アルコール分:43%
- 参考小売価格:1万5千円(税別)
- 通販価格帯:3~5万円台
竹鶴25年ピュアモルト|2020年3月で終売
さらなる高見を目指したピュアモルトです。
“美しい和”のイメージです。華やかでフローラル、深みがあるのに艶やかで透明感がある、クリアなのに色彩豊か。それは、“十二単(じゅうにひとえ)”のような香味ともいえる、新しい個性でした。
引用元:ニッカウイスキー公式サイト
これまでの竹鶴に甘んじることなく、「最高のピュアモルト」「究極の調和」を求めた逸品。
極めて少ない超長期熟成原酒を、ブレンダーチームがレシピを調整しながら完成へと漕ぎつけたもの。
日本ならではの繊細さ、巧みさを存分に表現した、新しいジャパニーズウイスキーです。
際立つ花の香りと、穏やかに広がるシェリー香。
樽熟成の甘い香りを際立たせるのは、ほんのり香るピート。
それらが、典雅な香りを打ち出しています。
柑橘類が放つ爽やかさ。
クッキーやレーズンを彷彿とさせる甘味。優しい苦み。
幾重にも織りなされた香りと、調和の取れた旨味が、一口飲むごとにきらきらと輝きます。
余韻までもが美しい。
至宝の味わいがここにあります。
数量限定生産品で、箱入りです。
プレミア価格はこれまで以上です。
- 容量:700ml
- 参考小売価格:7万円(税別)
- 通販価格帯:20万前後
竹鶴の終売品9種類と価格
すでに生産を終了しているものを紹介します。
蒸留酒は性質上、賞味期限が設けられていません。
(美味しく飲めるかどうかは保管状態によります)
価格は大手通販サイトを参照しています。
レアなものが好き、コレクションしたいといった人は、ご参考下さい。
新品・中古品、状態の良し悪しや、当時の化粧箱がついているかどうかで価格が変動します。
もし、プレミアがついているものがご自宅にある場合、売却出来る可能性があります。
「これは・・・!」という銘柄があったら、坂上忍さんのCMで有名なお酒買取りバイセルがおすすめです。
お小遣いになるかもしれませんよ♪
※意外な値段にびっくり
竹鶴ピュアモルト 500ml
現行品からは外されているサイズです。
ニッカウイスキーは、家庭用市場のブラックニッカシリーズで定評を集めていたこともあり、ブレンデッドウイスキーのような飲みやすいピュアモルトを、という要望に応えて、竹鶴の開発に至った一面もあります。
竹鶴ピュアモルトが販売された当初は、ブラックニッカと同様に、ミニチュアサイズの50mlから700mlまで、細かくサイズを揃えていました。
現行商品は700mlのみなので、500mlの取扱店は少なく、売り切れの店や、700mlとのセット売りをしているサイトもあります。
- 容量:500ml
- 通販価格帯:4千円前後
竹鶴12年ピュアモルト 660ml
旧ラベル、丸瓶などの呼び方があります。
現行品との違いは、容量が660mlであること。
2000年11月~ 2014年4月の間に販売していました。
- 容量:660ml/丸瓶
- アルコール分:40%
- 通販価格帯:2~3万円
同じ竹鶴12年の660ml入りで、角瓶のものもあります。
- 容量:660ml/角瓶
- アルコール分:40%
- 通販価格帯:1万5千~3万円
ミニチュアボトル(角瓶50ml)もあります。
- 容量:50ml
- アルコール分:40%
- 通販価格帯:3~6千円
竹鶴17年ピュアモルト ノンチルフィルタード
ウイスキーは通常、製品にする際に冷却して濾過(ろか)する「チル・フィルトレイション」という工程があります。
樽で熟成した原酒は、温度が低くなると香味成分の一部が結晶化し、白濁します。
それを防ぐために、通常は冷却濾過します。
ノンチルフィルタードは、その冷却濾過をしないもの。
(最低限の不純物は常温で濾過しています)
見た目は良くないものの、麦芽や樽由来の香味がそのまま残っており、骨太で調和の取れた味わいが魅力です。
2011年9月に数量限定で販売されました。
当時の価格よりも10倍以上のプレミアがついています。
取扱店がとても少なく、売り切れのショップも多く見受けられます。
- 容量:700ml
- アルコール分:46%
- 通販価格帯:7万円前後
竹鶴21年ピュアモルト ノンチルフィルタード
通常の竹鶴21年との違いは、以下の部分。
- アルコール度数の違い
- ノンチルフィルタード
- ヴァッティングの比率が若干違う
どっしりとしたウッディさと、みずみずしい果実香が同居しています。
口当たりはなめらか。
甘さとともに、カカオに似たほろ苦さや香ばしさが重厚感を出しています。
余韻は上品で、バランスに優れたウイスキーです。
2014年7月に限定販売されました。
- 容量:700ml
- アルコール分:48%
- 通販価格帯:8~10万円
※意外な値段にびっくり
竹鶴21年ピュアモルト フィニッシュ3種類
複数のモルト原酒をヴァッティングさせたのち、別の樽に移して追加熟成させる「フィニッシュ」が用いられたものがあります。
冷却濾過をしない、ノンチルフィルタードの仕立てです。
どれも数量限定で販売されたため、プレミア価格も驚くほど上がっています。
取扱店がかなり少なく、オークションサイトでも高価格で取引されています。
竹鶴ピュアモルト シェリーウッドフィニッシュ
竹鶴ピュアモルトには、シェリー樽モルトと、リメード樽モルトが使われていますが、そのシェリー樽の個性を一層引き立たせるために造られました。
ニッカウイスキーのブレンダーが、毎年スペインのヘレス地方まで行き、厳選したシェリー樽をフィニッシュとして使用。
シェリー樽による、酸味のあるスイートな香り。
カシスやメイプルシロップのような深い芳香とともに、こうばしさも広がります。
口当たりはシルキー。
口に含んだときの濃厚なインパクトは、徐々にふんわりとしたエレガントさへ変化します。
軽やかな酸味とビターさが、綺麗な余韻となって続くでしょう。
2013年9月に数量限定で販売されました。
当時の希望小売価格は約4千円。
プレミア価格は20倍をゆうに超えます。
このウイスキーは貯蔵期間を記載しないノンエイジ(NA)です。
- 容量:700ml
- アルコール分:43%
- 通販価格帯:10万円台
竹鶴21年ピュアモルト ポートウッドフィニッシュ
竹鶴21年ピュアモルトを、厳選したポートワイン樽で追熟させたのがこのウイスキー。
深みのある香りは、ビターチョコのよう。
果実香と、ビスケットの香ばしさがあり、ベリー系の甘酸っぱさがアクセントを効かせています。
複雑性のある華やかな香りと、芳醇な味わいは、甘美そのもの。
このポートウッドフィニッシュと、後述するマディラウッドフィニッシュは、創業80周年記念の目玉だった限定品。
2014年4月に販売された商品で、国内市場向けに約1000本のみ生産されたものです。
当時の希望小売価格は約2万円。
大手通販サイトの価格は30万円台です。
- 容量:700ml
- アルコール分:46%
- 通販価格帯:18万円台
竹鶴21年ピュアモルト マディラウッドフィニッシュ
ポートウッドフィニッシュは国内市場向けでしたが、こちらは欧州市場向けで、約500本の限定生産です(2014年7月販売)。
とろりとした口当たりとともに、濃厚なコクが堪能できるのが魅力。
ウインナーコーヒーを思わせるクリーミーな甘さと、ほんのり残るビターさ。
はちみつのようなコク、追従してくるマディラ樽由来の苦み。
あたたみのある余韻を、長く味わえるウイスキーです。
ポートウッドフィニッシュよりもレアなだけに、価格も高騰しています。
- 容量:700ml
- アルコール分:46%
- 通販価格帯:20万円前後
竹鶴35年
「ピュアモルト」を称していないのは、モルトとグレーンによる、ブレンデッドウイスキーだからです。
とは言え、35年という圧巻の長期熟成を経た、稀少なモルト原酒。
その奥深さと、グレーンウイスキーの軽快さを両立させるため、ほぼ1:1の比率でブレンドしています。
ラベルに、創業者である竹鶴政孝氏の軌跡が描かれているのも特徴です。
受け継がれてきた技術の結晶であることを、打ち出しています。
2007年10月に限定1200本で販売され、シリアルナンバーも記入されています。
2007年以降も数年間、毎年1200本ずつ限定販売していました。
超長期熟成による華やかな香り、深く広がりのある味わい。
竹鶴シリーズの最高峰と位置づけられるにふさわしい、スペシャルな逸品です。
当時の希望小売価格も7万円と、かなり高級なウイスキー。
現時点のプレミア価格は、リリース年に関わらず、およそ10倍以上です。
- 容量750ml
- アルコール分:43%
- 通販価格帯:100万円台
まとめ
ニッカウイスキーは、ジャパニーズウイスキーの美味しさを、世界に広めた会社のひとつ。
日本人が持つ繊細さ、巧みさ、美意識。
そしてウイスキー造りへの情熱と、伝統が詰まっているのが竹鶴なのです。
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※意外な値段にびっくり