世の中にはたくさんの『世界一』があります。
- 世界一高い山はエベレスト
- 世界一大きな湖はカスピ海
- 世界一長い川はナイル川
世界一というだけあって、一度は耳にしたことがあるものが多いですね。
しかし、中には『あまり知られていない世界一』もあります。
【コピ・ルアク】
何の世界一か知っていますか?
実は【世界一高いコーヒー】と言われています。
なぜ値段が世界一かというと、その原料の希少性が大きく関係しています。
今回は、
猫のうんこコーヒーがヤバイ!!コピルアクの値段と味が世界一ィ!?
をお送りします。
コピルアクとは
コピ・ルアクとは、インドネシア語で『kopi Luak』と表記します。
※コピルクアとかコピアルクとか間違えられがちですが、正式にはスペルの通りコピルアクです。コピルアックとする時もありますね。
『kopi』とは『コーヒー』を意味し、『luak』は【ジャコウネコ】を意味します。
つまり、『ジャコウネココーヒー』という意味です。
その名前の通り、このコピルアクの原料にはジャコウネコが大きく関係しています。
「え!猫肉でも入ってるの・・!?」
いいえ、そうではないのです。
どのように関係しているかというと・・・・
ずばり、ジャコウネコの『うんこから採取したコーヒー豆』を集めて作ったものが、コピルアクなのです。
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インドネシアのコーヒー農園で栽培しているコーヒーノキ(コーヒーの木)の果実を、野生のジャコウネコが食べてしまうのです。
果肉の部分はジャコウネコの栄養源として、消化吸収されますが、種子(コーヒー豆)は消化されずに、糞として排出されます。
その糞を集め、中から種子を取り出し、綺麗に洗って、乾燥焙煎したものがコピルアクのコーヒー豆になります。
この希少性から1995年度に『ジャコウネコの排泄物から集めた世界一高価なコーヒー』として、イグノーベル賞を受賞しました。
このことがきっかけで、コピルアクは世界一高いコーヒーとして、よく知られるようになりました。
ちなみに『イグノーベル賞』とは、『ノーベル賞のパロディ』として創設された賞で、『世界一不名誉な賞』と言われることもあります。
日本人も受賞の常連国で、2016年には『前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると、実際より小さく見える「股のぞき効果」を実験で示した研究』で、イグノーベル知覚賞を受賞しています(笑)
気になるお値段
コピルアクは、なんとAmazonでも入手可能です。
(しかし、ホントに何でも売ってるな、アマゾン。。。)
価格は様々ですが、私が見た限り、Amazon内で一番高いコピルアクの値段は・・・
『12800円/50g!!』
たっけぇぇぇ!
どれぐらい高いかをスターバックスのコーヒー豆で比較してみましょう。
スタバをAmazonで買うと、モノにもよりますが、【約180円/50g】ぐらい。
それに対し、最高級コピルアクの値段は【12800円/50g】
その価格は、ゆうにスターバックスの【71倍!!】
単純計算で、お店で飲むなら、最高級コピルアク1杯で1万円を超えそうな勢いです(滝汗)
ちなみに上記商品は『アラミドコーヒー』という名称ですが、コピルアクのフィリピン産のものが『アラミドコーヒー(カペ・アラミド)』と呼ばれ、コピルアクの中でも、より高価で取引されています。
安物・・・って言ったら語弊がありますが、もう少し低価格のコピルアク商品はこんな感じです。
↓
最上級のアラミドが、超特別なんでしょう。
普通のコピルアクは大体【2000円~/50g】って価格帯の様です。
・・・それでもスタバの10倍以上ですが。
飲み方と味
飲み方としては、基本的には一般的なコーヒーと同じです。
ただ、もし現地、インドネシア流で飲むなら飲み方は日本流とは少し違います。
具体的な飲み方としては、こんな感じ。
- 超極細にコーヒー豆を挽く
- 挽いた粉をコップに入れる
- お湯を注いで、数分待つ
- 粉の粗粒がある程度、コップの底に沈んだらそのまま飲む
日本ではフィルターで粉を濾すのが一般的ですが、インドネシアでは濾さないようです。
そのため、粗粒がある程度早く沈むように、本場では日本よりも遥かに細かく豆を挽くという特徴があります。
細かくすることで、粒子の表面積が増え、より早く粉に水分が浸透し、沈みやすくなるのです。
また豆の品種が「苦味が強い」傾向にあるので、砂糖は多めに入れた方が飲みやすいようですね。
気になる味に関してですが、流石に私も飲んだことはないので、ネットの口コミで調べてみると独特の風味とコクがあるようです。
ただ、感想を見る限り、値段相応の味かどうかは微妙なところのようです(笑)
やはり味と言うよりは希少性で値段が上がっているのかな、という印象ですね。
本当に世界一?
ここまで世界一高価なコーヒーとしてコピルアクの説明をしてきましたが、調べてみると・・・
もっと高そうなやつがいました。
その名も【ブラック・アイボリー】
圧巻の【18620円/35g】
50g換算にすると、なんと【26600円】です!
ちなみにコチラは、象の糞から集めたコーヒー豆を用いたものです。
ジャコウネコよりもより希少性が高いため、値段はさらに高騰しているのですね。
ねぇ、なんで皆、動物のクソからコーヒー豆採取しようとするの?
ねぇ、なんで?
・・・実際のところ、世界一高価なコーヒーがコピルアクなのか、ブラックアイボリーなのかは、わかりませんが、日本の【Amazon一高い】のはブラックアイボリーです。
ただどちらも値段相応の味かどうかは・・・わかりませんね(笑)
まとめ
コピルアクはジャコウネコの糞から取り出したコーヒー豆を使っていますが、同じ『糞』つながりでも、トンスルよりは遥かに抵抗感が少なく思います(笑)
ちなみにコピルアクは映画「最高の人生の見つけ方」にも登場しています。
この映画がまたいい映画なんですよ。
見たことがない人は是非一度、おすすめですよ。
最近では話題の漫画『かぐや様は告らせたい』にも登場しました。
私も死ぬまでに一度は、コピルアクを飲んでみたいですね。
『世界一高価なコーヒー』と言って、両親に送るのもちょっとした親孝行かもしれません。
なぜ高級なのか?
なぜ希少価値が高いのか?
そのネタバラしは、深く深く味わってもらった後にしましょうね(笑)